米軍が、職員による性的暴行関連の違反行為を無視
3月 29, 2022 20:14 Asia/Tokyo
AP通信が報告の中で、「米軍は性的暴行関連の軍内で起きた違反を問題として取り上げず、違反者を様々な役職に就かせている」と報じました。
AP通信の報道では、「米軍司令官らは、アフガニスタン国内の米空軍基地にいた非軍事上級職員David Fradsham氏による性的暴行に対する訴えを調査した後、同氏に帰国を命じた」とされています。
また、「同氏は2015年秋にアリゾナ州フアチュカ基地に戻った際、再び米軍情報技術供給ネットワークに加わり、そこで1万5000人の世界中の兵士や非軍事系職員らを統率する司令部の管理職員として働いた」としました。
David Fradsham氏は2015年春、アリゾナ州にて軍の軍曹1名も加わっていた児童買春組織に指図し、児童のポルノ写真をネット上に公開させていたという理由で逮捕・拘束されました。
このときの被害者の1人には、同氏の義理の息子も含まれていました。
David Fradsham氏は2016年、児童性的虐待容疑を認め、現在では懲役17年の刑に服役中です。
しかし、AP通信が入手した情報からは、米軍では過去10年間にこうした複数の違反例を無視していたことが判明しており、このような米軍による対応が、Fradsham氏が何年にもわたり自らの義理の息子やほかの児童などに性的犯罪をはたらく原因となっていました。
フアチュカ基地の総務関係者は、同氏が児童への性的虐待容疑で逮捕される前に、西アジアなどを管轄するCENTCOM米中央軍の計画主任を務めていたことを認めています。
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