Pars Today

アメリカの黒人男性ジョージ・フロイドさんが警官に首を押さえつけられ死亡した事件から２年近くが経つ中、警察の対応への抗議は、デモによる騒乱を伴って依然として続いています。

ジョージ・フロイドさんは２０２０年５月２５日にミネソタ州ミネアポリスで白人警官に首を押さえつけられ死亡しました。事件当時の警官デレク・ショーヴィンは８分間にわたってフロイドさんの首を膝で押さえつけて殺害し、その後有罪判決を受けました。

アメリカでは毎年１２００人が警官によって殺害されているとみられますが、これらのケースのうち９９％で警官らは何の罪にも問われていません。

米ワシントン・ポスト紙によると、フロイドさんの死に抗議したコロラド州デンバーの市民らが、陪審団の裁決により、警官による暴力的な対応や法的権利の侵害によって受けた損害を理由として１４００万ドルの賠償金を受け取りました。

同紙はまた、「デレク・ショーヴィン被告がフロイドさん殺害の罪で有罪になったミネアポリスから今月、地元警察と当局がデモ隊に不適切な対応をしたというつらい報告が届いた」と記しています。

テキサス州オースティンでも先月、警官１９人が抗議デモに対して必要以上の実力行使をしたとして訴追されました。

さらに同州ダラスでも先月、地元検察が現役の警官と元警官の２人の訴追を発表しています。この２人は２０２０年にデモ隊を負傷させた罪に問われています。

ジョージ・フロイドさんの死は、全米各地で人種差別や警察による暴力に反対する大規模な抗議を巻き起こし、他国にも波及しました。フロイドさん以外の黒人市民が警官により殺害されていることも、こうした抗議にこれまで以上に拍車をかけています。

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