フィリピンのアメリカからの独立表明
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フィリピンの次期大統領が、アメリカへの治安依存を断ち切ることを明らかにしました。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
6月 01, 2016 16:26 Asia/Tokyo
  • フィリピンのアメリカからの独立表明

フィリピンの次期大統領が、アメリカへの治安依存を断ち切ることを明らかにしました。

ガッファーリー解説員

フィリピンのドゥテルテ次期大統領は、南シナ海の問題においてアメリカの支持を離れるとし、「フィリピンは治安問題に関して長期的にアメリカに依存し続けるつもりはない」としました。

 

フィリピンは、南シナ海の問題を巡る中国との明らかな対立において、伝統的に、アメリカに最も近い東南アジアの国のひとつと見なされています。ドゥテルテ次期大統領のアメリカからの独立表明は、明らかに、この国の世論の間に様々な憶測を生じさせるでしょう。同氏は、フィリピン共産党との対話再開や、同党ゲリラ組織の新人民軍の指導者らの釈放を求めていました。

もし大統領のこの二つの表明、つまりアメリカからの独立と共産党との対話再開の間に関連性を見出すとすれば、フィリピンの大統領は国内外の政策に新たな方針を生じさせようとしているということができるでしょう。何より重要なのは、ドゥテルテ次期大統領が、新たなた表明の中で、南シナ海の対立に関して数カ国の対話を追求すると同時に、近隣諸国との問題をなくすための努力を続けると表明したことです。こうしたアプローチにより、中国の政府関係者も、フィリピンとの関係拡大に関して期待感を表明しています。

これに関して中国の習近平国家主席は、新大統領の就任により、フィリピンとの関係の維持と拡大が両国の利益に向けた戦略に変わるよう期待感を表しました。いずれにせよ、フィリピンの人々が緊張緩和と独立路線に関する次期大統領の政策をどれほど楽観視しているのかについては、フィリピンの政治史におけるこのグループの事例を参照すべきです。

フィリピンの人々は、アロヨ元大統領がそれほど遠くない昔、1500万票以上の票を獲得した上院議員として、アメリカ軍にスービック海軍基地とクラーク空軍基地を撤去させる法を可決させたということを忘れていません。アメリカ軍を撤収させたことにより、アロヨ氏は人々の支持を得ました。しかし、それからまもなくアロヨ氏はアメリカ同時多発テロ後の大統領就任中に、テロ対策に関してアメリカと軍事・治安協力を行うことを余儀なくされました。なぜなら、フィリピンはアメリカと安全保障・防衛協定を調印しており、この協定はフィリピンにとって義務的なものだったからです。

アキノ前大統領も、アメリカと10年間の安全保障協定を締結し、アメリカはこれにより、フィリピンが必要とする軍需品や兵器を同国に供与することになりました。明らかにアメリカはこれに関して自らの取り決めを履行するでしょう。なぜなら、中国がフィリピンの南沙諸島の領有権を正式に認めようとしていないからです。このため、ドゥテルテ次期大統領の政治的な決定が実行されるのかどうかを見定めるのには、時間が必要とされています。