英・アルゼンチン関係が、マルビナス諸島をめぐり緊張
(last modified Sun, 03 Apr 2022 10:16:12 GMT )
4月 03, 2022 19:16 Asia/Tokyo
  • フォークランド諸島
    フォークランド諸島

イギリスとアルゼンチンの間で起こったマルビナス戦争(フォークランド紛争)の勃発から40年を迎え、アルゼンチン政府は再びマルビナス諸島(英名:フォークランド諸島)の領有権を主張し、イギリスに軍の撤退を要求しています。

スペイン・エフェ通信によりますと、アルゼンチンのフェルナンデス大統領はマルビナス戦争の戦死者追悼式典で、イギリスに対して国連決議を遵守し、「対話による平和的な解決策」をとるよう求めました。

フェルナンデス大統領は、「我々はイギリスに対し、マルビナス諸島への不当で限度を超えた軍の駐留をやめるよう求める。軍駐留は、平和と国際協力で知られたこの地域に緊張をもたらすだけだ」と強調しました。

マルビナス戦争終結以降、イギリスは国連やその他の国際機関からの再三の対話要求にもかかわらず、アルゼンチンとの交渉開始を拒否しています。

マルビナス戦争は1982年4月2日、アルゼンチン軍が同諸島に駐留していたイギリス軍に攻撃したことで始まり、2カ月以上続きました。

アルゼンチン軍は短期間でマルビナス諸島を占領することに成功しましたが、その後はイギリスがこの地域に向け戦艦や原潜などを数多く派遣したことで、領有権を主張しつつも同諸島からの撤退を余儀なくされました。

この戦争では、イギリス兵255人、アルゼンチン兵649人が死亡しました。

終戦後、両国の関係は改善しましたが、マルビナス諸島の領有権争いは続き、事あるごとに両国間の緊張が高まる原因となってきました。


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