オーストリア財相、「ロシア産天然ガスの禁輸は、ロシアより自国に打撃」
4月 23, 2022 19:25 Asia/Tokyo
-
ロシア産天然ガス
オーストリアのブルナー財相は、一部のEU諸国が検討しているロシア産天然ガスの禁輸措置について、「ロシアよりも自国に打撃がある」として否定的な考えを示しました。
ブルナー財相はCNNのインタビューに対して、オーストリアの国内産業はロシアからの天然ガス輸入に依存しているとして、「禁輸措置はロシアよりもオーストリア自らに害をもたらすため意味がない」と述べました。
同国のネーハマー首相も以前、オーストリアとドイツ、ハンガリーはロシア産天然ガスの禁輸に反対しており、「制裁はまずロシアに痛みを与えるべきものである」と述べていました。
EUのボレル外務・安全保障政策上級代表も、一部加盟国の反対が予想されることから、EUとしてロシア産天然ガスの禁輸およびさらなる制裁の強化は考えていないと認めています。
こうした中、アメリカのイエレン財務長官は、先日のG20財務相・中央銀行総裁会議で、EUに対して、ロシアからのエネルギー禁輸措置による経済的影響について十分注意するよう警告したと伝えられています。
タグ

