米最高裁が「中絶合憲」判例覆す意見を起草、活動家らが抗議デモ
(last modified Wed, 04 May 2022 08:57:59 GMT )
May 04, 2022 17:57 Asia/Tokyo
  • 米最高裁が「中絶合憲」判例覆す意見を起草、活動家らが抗議デモ
    米最高裁が「中絶合憲」判例覆す意見を起草、活動家らが抗議デモ

アメリカの政治専門紙「ポリティコ」が、 米連邦最高裁が人工妊娠中絶を容認した判例を覆す草案を書いたと報じたことを受けて、中絶の権利を主張する活動家らが抗議デモを展開しました。

米CNNによりますと、 米連邦最高裁の保守派判事が最近、人工妊娠中絶を容認した1970年代の判例を覆す多数意見の草案を書き、米政治専門紙「ポリティコ」がその内容を報じたことを受けて、中絶の権利を主張する活動家らが2日月曜、最高裁前に集まって抗議デモを展開しました。

現場ではデモの参加者らが怒りをあらわにしたり、互いに慰め合ったりする姿がみられるとともに、「運動に全力を尽くしてきたのに」と、無力感を口にする活動家もいました。

問題の意見書案は、妊娠15週以降の中絶を禁じた南部ミシシッピ州法の合憲性をめぐる裁判で、保守派のサミュエル・アリート判事が書いたとされています。

ポリティコによりますと、これは73年の判決を覆す内容で2月初めに回覧されたということです。

また最終的な意見書が公表されるのは6月末以降になる見通しで、その前に判事らの賛否や文言が変わる可能性もあります。

ポリティコは草案が本物であることを確認済みとしていますが、その真偽は確認されておらず、最高裁の報道担当者はこれに関するコメントを控えました。

アメリカ最高裁は1973年、中絶を禁じたテキサス州の法律をめぐる「ロー対ウェード裁判」で、この州法を違憲とし、女性に選択の権利を認める判決を下していました。

 


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