米先住民の寄宿学校跡で、子どもの埋葬地53カ所確認
(last modified Thu, 12 May 2022 11:52:09 GMT )
May 12, 2022 20:52 Asia/Tokyo

アメリカ内務省が、先住民を集めた寄宿学校の跡地で子どもの埋葬地が少なくとも53カ所確認されたことを明らかにしました。

朝日新聞などのメディアによりますと、同国内務省が11日に公表した、先住民の子どもを対象とした寄宿学校の実態についての初の調査報告書では、連邦政府が同化政策などの一環で運営に関与した寄宿学校は計408校あり、子どもの埋葬地は少なくとも53カ所確認されたとされました。

報告書は、このうち約19校で500人超が死亡したとしており、確認できる死者数は今後も大幅に増えるとみられます。

寄宿学校は、子どもたちを強制的に移住させることで、先住民の文化的同化を進め、領地を取り上げる目的で運営されていました。報告書では、1819年から1969年までの150年間で、連邦政府が資金面などで支援をした寄宿学校は計37州で408校存在し、本土のほかにもアラスカ州で21校、ハワイ州で7校あったとされ、その約半数は、宗教団体も運営に携わっていたということです。

これらの学校では同化政策を進めるため、子どもを英語名に改名したり、先住民の言語使用を禁じたり、軍事的な訓練を行わせたりしていました。さらに、ルールに従わない場合は独房への収容や体罰、食事を与えないなどの罰を使ったとされています。

 


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