ハンガリー首相、「対ロシア制裁は一種の原爆」
May 22, 2022 14:34 Asia/Tokyo
オルバーン・ハンガリー首相が、ロシアに対する性急な各種制裁への反対を表明しました。
去る2月24日にウクライナでロシアが特殊軍事作戦を開始して以来、アメリカとこれに同盟するそのほかの西側諸国は、ロシアに対する制裁というアプローチを踏襲してきました。
しかし、西側諸国はこのような行動をとっておきながら、特に石油や天然ガスなどの経済部門における対ロシア制裁の強化により、国際エネルギー市場やヨーロッパ経済がこれまで以上にかく乱されることを危惧しています。
イスナー通信によりますと、オルバーン首相は21日土曜、ヴチッチ・セルビア大統領との共同記者会見で、「ハンガリーとしては、一種の原子爆弾に等しく、前代未聞の集団移民や飢餓を生み出すことになる性急な対ロシア制裁に反対である」と語りました。
また、「我々は今後、厳しい冬を迎える。ウクライナでの軍事紛争は、我々を厳しい状況に陥れることになる。それは、我々がEUの加盟国だからだ」と述べています。
そして、「ハンガリーは、物価高騰を招くことになる非論理的で容認できない対ロシア経済制裁に賛成していない」としました。