国際ニュース|イラン外相「米と交渉する状況にない」/アフガン・パキスタン国境で衝突
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イランのアラーグチー外相
イランのアラーグチー外相は、現時点で米国と交渉することは「行き詰まりにしかならない」と述べ、否定的な見方を示しました。
【ParsToday国際】アラーグチー外相は11日、「現時点で我々は何の交渉も求めていない」とし、「過去1年間の経験、欧米との交渉を含めて、これらの交渉がどのような結果を招いたかは明確だ。米国との交渉は、ハーメネイー最高指導者の言葉どおり、行き詰まりにしかならない」と述べました。
アラーグチー外相はその上で、次のように述べました。
「かつてイランは欧米と交渉し、核合意が成立したものの、米国がその合意から離脱し、理由もなく制裁を再度強化した。我々はそのことを米国との交渉、シンクタンクなどにも説明してきた。また、ライースィー前政権下で交渉が行われ、イランで拘束されていた米国籍保有者をイランの資金凍結解除と引き換えに解放したが、再び我々の資金は凍結された。また最近では、核交渉の途中で武力攻撃を受けた。国連総会のあったニューヨークでも交渉し、我々は合理的な提案をしたが、相手から再び過度な要求を受けた。したがって、現在の状況で米国と交渉することは、ただの行き詰まりに終わることは明らかだ」
ハマス「武装解除は交渉材料にならず」
ハマスはイスラエルとの停戦合意に関して、自らの武装解除については交渉対象にならないことを強調しました。また、パレスチナ解放人民戦線のマルワン・アブダラール政治局員も、抵抗勢力の武器が交渉の議題に上がることは決してないと強調しました。
アフガン・パキスタン国境で衝突
アフガニスタン・タリバン暫定政権の軍は11日、9日に首都カーブルで発生した爆発事件はパキスタンによるものとして、国境地帯でパキスタン兵らを攻撃しました。アフガニスタン側の発表によると、パキスタン軍の拠点とISIS関連施設を攻撃したということです。これに対し、パキスタンの情報筋は、アフガニスタン領内のタリバンとISISの拠点を複数破壊したと伝えています。
仏で大統領辞任求めデモ
フランス・パリでは、マクロン大統領の辞任やEU・NATOからの離脱を求める市民らがデモを行いました。こうした中、マクロン大統領から再度首相に任命されたルコルノ氏は、条件が整わない場合は再度辞任する意向を示しました。
スーダン・ダルフールで即応支援部隊が攻撃、60人死亡
スーダン・ダルフール地域で準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が難民キャンプをドローンで攻撃し、少なくとも60人が死亡しました。このキャンプには、国内各地から逃れてきた難民数百人が住んでいます。報道によれば、住民は非常に厳しい生活・衛生状態に直面しているとのことです。
ハンガリー首相、EUの軍拡計画に反対する署名運動を開始
ハンガリーのオルバン首相は11日、EUの戦争計画に反対するための署名運動を開始しました。オルバン首相は自身のSNSに、「我々は何もせずに見ていることはできない! ハンガリー国民が戦争を望んでいないことを再度示すため、EUの軍拡計画に反対する署名を集める」と投稿しました。
在ベネズエラ・イラン大使館、野党指導者へのノーベル平和賞授与を批判
在ベネズエラ・イラン大使館は、今年のノーベル平和賞受賞者に同国の野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が選ばれたことについて言及しました。同大使館は公式SNSで、「ガザでのジェノサイドを正当化し、ベネズエラへの外国軍事介入を要求する人物に『平和』賞を授与することは、西側諸国の分断的かつ介入主義的な発想の一環であり、この選択は平和の概念を侮辱するものに過ぎない」と投稿しました。