米国内で、軍基地近くの水道水が汚染
(last modified Thu, 02 Jun 2022 07:14:58 GMT )
6月 02, 2022 16:14 Asia/Tokyo
  • 水道水
    水道水

米国防総省は、国内にある米軍基地近くの水道水に、大量の汚染物質が含まれていると明らかにしました。

米政治専門紙ザ・ヒルによりますと、国防総省が公表したデータで、複数の米軍基地近くの水道水から有機フッ素化合物(PFAS)などが高い値で検出されたということです。

ワシントン、ペンシルベニア、フロリダ、ミシガンの各州にある米軍基地近くの水道水を検査したところ、いずれもこうした汚染物質の値が米環境保護庁が定める基準を大幅に上回っていました。

有機フッ素化合物は、軍で使われる消火剤などに含まれ、腎臓がんや肝臓への悪影響に関連があるとされます。

そのため、これらの物質が米軍基地周辺で見つかり、付近の水道水を汚染する可能性があります。

こうした中、以前にも軍施設付近の地下水が有機フッ素化合物で汚染されているという報告がありました。

ある環境団体の専門家は声明の中で、「(検出された有機フッ素化合物の)値は極めて高い。長期間にわたって、軍関係者や軍施設の近くで生活していた人たちは、国防総省の不作為の犠牲者といえる」としています。

国防総省の報道官は、この問題について今のところ見解を明らかにしていません。

同省は、2022年度の国防予算を決める国防権限法案にもとづいて、水質検査の結果を公表する義務があります。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem


 

タグ