原油先物が、1バレル120ドル台に
(last modified Mon, 06 Jun 2022 12:08:41 GMT )
6月 06, 2022 21:08 Asia/Tokyo
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サウジアラビアが7月渡しの原油価格の大幅引き上げを行ったことで、北海ブレント先物が1バレル121ドル台となりました。

ロイター通信は、「OPEC石油輸出国機構の加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する『OPECプラス』のこの先2ヶ月の増産ペース拡大合意にもかかわらず原油価格が上昇したことは、原油供給の逼迫を改めて示した」と伝えています。

北海ブレント先物は、日本時間6日午前8時19分の時点で、1.8ドル(1.5%)高の1バレル121.52ドルとなり、一時は121.95ドルを付けていました。

また、米WTI先物は一時3カ月ぶり高値の120.99ドルまで上がり、その後は1.63ドル(1.4%)高の120.50ドルとなりました。

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは5日、7月のアジア向け原油販売価格を指標のオマーン・ドバイ産原油価格の平均に1バレル当たり6.50ドル上乗せした水準に設定したと明らかにしました。これは、6月の4.40ドル上乗せからも大幅な引き上げとなります。

サウジアラビアの原油販売価格は5月以降引き上げが続いていますがり、ウクライナ侵攻を理由とした対ロシア制裁による同国からの石油供給混乱の懸念によって、今月もさらに上昇しました。

OPECプラスは2日木曜、EUのロシア産原油制裁実施に合わせた閣僚級会合において、7、8月の増産幅拡大で合意しています。アメリカは、この合意に対し即刻歓迎を表明しました。

ロシアは、1日あたり1130万バレルの原油を生産し、世界第二の産油国であるほか、最大のEU諸国への原油供給元にもなっています。

 


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