米国務長官、「ロシアがウクライナの穀物を窃取」
(last modified 2022-06-07T06:48:04+00:00 )
6月 07, 2022 15:48 Asia/Tokyo
  • ロシアがウクライナの穀物を窃取
    ロシアがウクライナの穀物を窃取

ブリンケン米国務長官が、「ロシアは、ウクライナ産の輸出穀物を窃取し、自らの収益をあげるためにこれらを売却している」と主張しました。

西側諸国は、「ロシアがウクライナを海上封鎖し、同国からの穀物輸出激減の責任者となっている」と主張していますが、ロシアはこの主張を否定しています。

ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は最近、「黒海およびアゾフ海での、ロシアによる外国船舶の出入り妨害に関する西側の主張は事実無根である。それは、わが国は毎日人道回廊を開放しているものの、ウクライナ当局が協力を拒んでいるからだ」と述べました。

ブリンケン国務長官は6日月曜午後、米国務省内で開かれた「ウクライナ攻撃による食料安全確保問題」をテーマとする会合において、「ロシアはせっせと穀物を備蓄、占有している」と主張し、「ウクライナ戦争は世界の食料安全保障に破壊的な影響を及ぼしている。それは、ウクライナが世界のパンかごの一つだからだ」と語っています。

また、「現在、ロシアによる黒海封鎖は、ウクライナ産物をその恒常的な輸出先への輸送の障害となっている」と主張しました。

ブリンケン国務長官のこうした表明の一方で、ラブロフ・ロシア外相はこれに先立ち、「西側諸国は、ロシア船籍の穀物輸送船が制裁を受けているという事実について沈黙を決め込んでいる。これらの船舶はヨーロッパ圏内の港湾では入港が許可されず、保険も適用されない。そもそも、世界市場への穀物供給に関係している金融・運輸チェーンのすべては、西側の制裁を受けている」と語っています。

ラブロフ外相はまた、「ロシアは、世界に対する穀物輸出を続行する用意がある」と強調しました。

プーチン・ロシア大統領も「わが国に対する西側の制裁が解除されれば、食料や肥料、そのほかの農産物を輸出する意向である」と表明しています。

ネベンジャ・ロシア国連大使は、最近、国連安保理において、「わが国は、ウクライナ・オデッサ(ウクライナ語ではオデーサ)港湾からの輸出穀物を通過させる回廊の1つを開放している。だが、ウクライナ軍が仕掛けた地雷により、船舶が港湾を出港できなくなっている」としました。

 


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