ロシア大統領府報道官、「核兵器をめぐる対米協議を切望」
6月 07, 2022 18:56 Asia/Tokyo
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ペスコフ・ロシア大統領府報道官
ペスコフ・ロシア大統領府報道官が、「わが国は核兵器をめぐる対米協議を切望しているが、現状ではそのような協議が実施される可能性が低い」と語りました。
ペスコフ報道官はある表明の中で、「我々は、欧州および世界の安全保障における根本的、戦術的な変化に注目し、核兵器関連の協議や話し合いの継続が必須だと考える。こうした協議は世界全体がそれを必要としている」と述べています。
また、「おそらく我々も、現状ではこのような協議の実施は難しいだろうとするロシア駐在のサリバン米大使の考えに同意せざるを得ないだろう。だが、遅かれ早かれ我々はこうした協議の再開を必要としている」としました。
サリバン氏は最近、「米ロ間の核兵器関連交渉は、(ウクライナ戦争中という)現状においては、再開は困難だろう」と語っています。
また、「自分はアメリカ本国政府から、このような協議に備えるよう指示を受けていない。だが、これは米ロ間の最も重要な問題だ」と強調しました。
世界の2大核保有国としてのアメリカとロシアの2回目の協議は、戦略的な安定をテーマとし、昨年9月30日にスイス・ジュネーブ国際機関内のロシア常駐代表部にて、非公開で行われており、これに関する報道は外部には漏れていません。
アメリカとロシアは、戦略的安定をテーマとした第2回核兵器管理交渉の開催にもかかわらず、依然として数多くの対立を抱えています。
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