世銀が成長率予測を2.9%に下方修正、「各国の不況入りは不可避」
6月 08, 2022 19:55 Asia/Tokyo
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不況入り
世界銀行が、発表した世界経済見通しで今年の成長率を2.9%に下方修正し、多くの国で不況は避けられないとの認識を示しました。
CNN Businessが米ニューヨークから報じたところによりますと、 マルパス世銀総裁は7日火曜、ウクライナにおけるロシアの特殊軍事作戦や中国による新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)、サプライチェーン(供給網)の混乱、物価上昇と景気減速が同時に進む「スタグフレーション」のリスクが、成長を妨げていると指摘しました。
なお、世銀による今年の世界経済成長率の予測は、1月時点の4.1%から大幅に下がりました。
一方、昨年の成長率は5.7%となっています。
世銀は世界経済成長率が2024年にかけて2.9%前後にとどまり、低成長とインフレは今後数年間続くと予測しています。
特にスタグフレーションへの懸念は大きく、1970年代末から80年代初めにオイルショックから景気の「二番底」に至った流れを連想させるとの指摘もなされています。
ほかにも、FRB米連邦準備制度理事会による利上げの影響で、経済が冷え込む兆候を警戒する動きも見られます。
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