イマームレザーと生活様式(15)真理の探究
人間の本能的な性質のひとつに、真理の探究があります。
また、事実を知る力も、人間の能力のひとつです。自分と周囲の世界に対する認識は、人間の特徴のひとつです。人間は、自らを知ることにより、他の事柄、引いては神についても知るようになるのです。
神は預言者を通して人々を導くために、多くの戒律や道徳を提示しました。宗教は、社会生活と至高なる神への崇拝を結びつけ、人間の個人的、社会的なすべての行動において、宗教的な責任を作り出す生活方法です。これらにより、人間は現世での幸福と来世での永遠の生活を手に入れることができます。
イスラムの預言者ムハンマドは次のように語っています。
「学者になるか、あるいは常に知識を得ようと努力しなさい。時間を無駄に過ごしてはならない」
コーラン第58章アル・ムジャーディラ章抗弁、第11節には次のようにあります。
「神は信仰を寄せた人々、知識を習得した人々の地位を高められる」
また、もし単に敬虔なだけの人間と、敬虔であり、賢くもある人間がいるとすれば、敬虔で賢い人間の方が、単に敬虔なだけの人間よりも優ることになるとされています。
シーア派8代目イマーム、レザーは、これについて次のように語っています。
「知識は宝庫であるべきであり、この宝庫の鍵は質問である。だから質問しなさい。神はあなた方に情けをかけてくださる。質問をすれば、4つの人に報奨がある。質問をした人、教えた人、聞いた人、それらを愛する人々である」
イマームレザーによれば、イスラム教徒の知識を完成させる方法のひとつは、知識を得ようとする意欲を持つことです。真のイスラム教徒であれば、生きている限り、知識を求め続けなければなりません。イマームレザーはそのことを強調し、次のように語っています。
「知識のない人間は、覚えることを恥じてはならない」
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