文化の夏2
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シャフラームナーゼリーとハーフェズナーゼリーの親子
今年の暑い夏のさなか、テヘランをはじめとするイラン各地で、音楽のコンサートが開かれています。
夏の始まりとともに、音楽関係者によってたくさんの活動が開始されました。テヘランやその他の都市のコンサート会場では、特に若者たちの音楽グループによる様々なイベントが開催されました。さまざまな音楽のジャンルの独創的な若者たちのグループの存在は、これまで以上に活気のあるものとなりました。
今年のコンサートは非常に多岐に渡っており、伝統音楽、クラシック、ポップ、地方音楽などの分野で、数十のコンサートが行われました。この流れは夏の終わりまで続きます。交響楽団、フィルハーモニー管弦楽団、女性のグループ、独奏オーケストラなどがコンサートを行いました。
これらのプログラムの傍らで、音楽の分野の巨匠を称える式典も開催されました。そのうちの一つが、イランの優れた作曲家であるマジード・エンテザーミー氏を称える式典でした。
マジード・エンテザーミー氏は、今年、70歳になりました。彼はこの数十年、イランの作曲界に大きく貢献しました。エンテザーミー氏は、映画祭や音楽祭で多くの賞を受賞し、数十の映画やテレビドラマの作曲を手がけました。また、8つの壮大な交響曲や数枚のアルバムを発表し、多くの音楽家を育成しました。ここで、マジード・エンテザーミー氏の音楽の一部をお聞きください。
イランの音楽分野で重要な出来事の一つは、10世紀から11世紀のイランの詩人、フェルドウスィーの代表作、王書をテーマにした2つのコンサートが開催されたことでした。ここからは、これらについてお話ししましょう。
最近、イランの伝統音楽の歌手であるシャフラームナーゼリーとハーフェズナーゼリーの親子が、フェルドウスィーの詩をもとにした「ペルシャの響き」というプロジェクトを実施しました。ハーフェズナーゼリーは、父のシャフラームナーゼリーとともに、このプロジェクトを中世ペルシャ語で次のように始めました。
2人によれば、ペルシャの響きというプロジェクトは、この数十年の間に損なわれてきた、イラン音楽における単語の正しい発音や中世ペルシャ語を保護するための努力です。また、このコンサートでは、ペルシャ語以外の響きが使われないような努力が行われました。人々の大きな支持を集めたこのコンサートでは、語り部がフェルドウスィーの詩の一部を読み上げています。
このコンサートは、シャフラーム・ナーゼリーとハーフェズ・ナーゼリーの2人の歌い手によって2時間半にわたって行われました。その中で、フェルドウスィーの王書の詩が、語りと映像とともに歌い上げられました。シャフラーム・ナーゼリーは次のように語っています。「フェルドウスィーは我々の国民的な威信であり、現在、私たちがペルシャ語を話しているのは、フェルドウスィーと彼の代表作である王書による」
王書の物語は、道徳と文化にあふれています。イランの伝統音楽の著名な歌い手であるシャフラーム・ナーゼリーは、音楽に王書の名が存在しなかった頃から、息子とともに、この作品に出てくる物語のひとつを音楽に取り入れていました。ここで、ペルシャの響きの一部をお聞きいただきましょう。
今年、イランの音楽界の若者たちも、王書の創作から1000年が経った今、この偉大な英雄伝のメッセージを、現代の人々に伝えようとしています。ペルシャの響きのコンサートから1週間後、ホマイユーン・シャジャリヤーンとソフラーブ・プールナーゼリーのグループがイベントを開催しました。
ホマイユーン・シャジャリヤーンとソフラーブ・プールナーゼリーは、イランの音楽界で活躍する2人の若者で、近年、いくつかのアルバムを発表し、何本かの映画で音楽を手がけました。この2人のほぼすべての作品が、音楽専門家や人々から支持されています。
「30の演劇コンサート」というイベントは、イランの伝統音楽やポップ、オペラと現代的な技術や演劇、映像を用いたプログラムです。これは8月からテヘランのサアダーバード宮殿で開催され、イランの音楽、演劇、映画の分野の芸術家による1年の努力の結晶です。ここで、この30の演劇コンサートの一部をお聞きください。
このイベントのプロデューサーのホマイユーン・シャジャリヤーンは、次のように語っています。
「このプロジェクトの中心は、フェルドウスィーの王書である。最大の目的は、コンサートにさまざまな世代の人々を集め、王書のメッセージを届けることにある」
それでは最後に、30の演劇コンサートのホマイユーン・シャジャリヤーンによるイランの詩の一部をお聞きいただき、この番組を終えることにいたしましょう。
イランの人々よ
あなたの始まりは、あなたの終わり
私の平原に、あなたの雨
私の瞳に、あなたの光
私のイラン、私のイラン
その永遠の愛情はあなた
悪魔が遠ざかっていくように
私のイラン、私のイラン