キアロスタミ監督の遺作
7月 24, 2016 14:37 Asia/Tokyo
今月初旬、イラン映画の巨匠、キアロスタミ監督が亡くなりました。
テヘランにある映画博物館にはキアロスタミ監督を追悼するポスターがあちこちに貼られ、近所の書店にも、監督の詩集や関連の本などが置かれるなど、追悼ムードが漂っていました。私も最近、監督の遺作である「ライク・サムワン・イン・ラブ」を鑑賞する機会がありました。この映画は、日本を舞台に、日本人の俳優を起用してとった作品で、一見すると日本映画のように見えますが、キアロスタミ作品の特徴が色濃く出ています。亡くなるまでの最後の10年ほど、キアロスタミ監督は主に外国で映画を撮影していたようですが、イランを舞台にしていなくても、イラン人の俳優が出ていなくても、彼の作品であることは一目瞭然で、これこそキアロスタミ監督が映画の巨匠と呼ばれる所以であるような気がしました。
2016年7月24日 上野
タグ