乳製品の摂取が家族の健康に与える影響
今回は、乳製品の摂取が家族の健康に与える影響についてお話することにいたしましょう。
毎日取り入れる食事の中で、乳製品は特別な地位を有しています。乳製品を取ることにより、体の健康を保ち、さまざまな病気を遠ざけることができます。栄養学の専門家は、毎日の食事に、果物や野菜とともに乳製品を取り入れることを勧めています。
牛乳は有益な食品のひとつであり、たんぱく質や脂質の他、体に必要な鉄分、特にカルシウムやリン、各種のビタミンを含んでいます。
乳製品、特に牛乳はカルシウムを豊富に含みます。カルシウムは、骨や歯を作る上で大切な役割を果たします。カルシウムの効果に関する最新の研究により、体の健康を維持する上でのカルシウムの重要性が、これまで以上に明らかになりました。この研究は、乳製品に含まれるカルシウムが、エネルギーの消費と肥満の防止に重要な役割を果たすことを示しています。
カルシウムは他の食品からも得ることができますが、牛乳からは、特に多くのカルシウムを摂取することができます。アメリカの子供の健康に関する研究所の研究員は、日々の食事に牛乳を取り入れなければ、身体に必要なカルシウムを摂取することはほぼ不可能だとしています。
骨の健康を保つ上での牛乳の役割ににより、子供の牛乳の摂取は欠かせません。また、脳の健康を保ち、記憶力の低下を防ぐ上での牛乳や乳製品の役割により、高齢者にとっても、牛乳の摂取は非常に重要です。牛乳は、脳の機能や一部の精神的な障害を防ぐ上でも効果的です。
栄養学の専門家によれば、4歳から8歳の子供は、毎日、800ミリグラムのカルシウムを必要としています。これは、13歳から18歳だと1300ミリグラム、19歳から50歳は1000ミリグラムとなり、51歳以上は、1300ミリグラムのカルシウムが必要です。この中で、女性は骨粗しょう症にかかりやすいため、牛乳などの乳製品を日々の食事に取り入れることが必要です。
牛乳は、身体に必要な栄養素がバランスよく含まれているため、細菌などが活動するのに適した環境となっており、簡単に有害な細菌が広がっていきます。
牛乳の殺菌には2種類の方法があります。第一の方法は、低温殺菌です。その場合、60度で30分間かけ、ゆっくりと殺菌されます。この方法で殺菌された牛乳は冷蔵庫でも、最大でも3日から4日しか保存できず、それ以上たつと腐ります。第二の方法は、超高温殺菌です。この方法は、130度で殺菌されます。その場合、牛乳は開封されない限り、冷蔵庫で保存する必要はなくなります。しかし、一度開封されれば、72時間以内に消費されなければなりません。