11月 01, 2016 20:12 Asia/Tokyo

今週の金曜広場もお楽しみください。

さて、中村さん、私は最近、イランに来て初めて、自分でザクロという果物を買ってみました。日本のサイトで調べてみると、イランのザクロは世界でも特に品質がよいと書いてありました。今までもったいないことをしていたなと思いました。

中村

私も日本ではザクロは買って食べるものではなかったんですね。近所に庭木だったので、落ちたやつを食べてみたり、お裾分けでもらったり。あまり一生懸命食べるものではなかったような気がします。種が多くて、お客様に出すような感じではないんですよね。

ですが、こちらではザクロの扱いはかなり上でして、よく買ってきますね。主に実をむしってそのまま食べたり、ジューサーで果汁だけ搾って飲んだりします。確かにイランのザクロは質がいいとかで、日本でもイラン産のザクロがブームになったときがありましたよね。

芝田

そうなんですね。ザクロも含め、最近は八百屋さんに並ぶ果物や野菜の様相が変わりましたよね。大根が見られるようになりました。季節が変わったんだなと実感します。

中村

冬の野菜が並ぶと、また新しい料理が作れるのでいいですね。今頃だと、大根や白菜、ビーツが出てきますね。日本の煮物に使えるので重宝しています。

 

●リスナーより

「秋の夜長の時期を迎え、ラジオ聴取が面白くなってきます。日本では中秋の名月鑑賞という風習がありますが、イランでも似たようなものはありますか?」

 

●ラジオより

芝田

イランでも月は大切にされていますよね。イスラム暦は太陰暦ですし、満月の夜には不思議なパワーが宿る、と考える人もいるようです。

中村

月に関してはなかなかロマンチックな話がありまして、月は恋人たちの視線が出会う場所と言われているそうなんです。美しい月は必ずカップルが見ているものだからでしょうか。離れていても月が出ていると自分の愛する人も同じ月を見ていると思うのでしょうね。それから、満月には狂気が宿るそうで、精神に問題のある人は見てはいけないとも言われます。

芝田

あと、日本の赤十字社にあたる組織は、赤新月社と言われ、旗には月が描かれていますよね。

あとは、美しい女性を月にたとえて、月のようにかわいらしいとか言いますよね。

中村

そうですね。イラン人の女性の名前でMahtabというのがありますが、これは「月の光」という意味です。日本語でどんな名前に当たるのか分かりませんけど。

芝田

それにしても月の光、とはきれいな名前です。

 

●リスナーより

「伝統料理は煮込む料理が多いようですね。紹介されるレシピは5人から6人分の量ですが、日本では多すぎるという家庭が多いのではないでしょうか。NHKの料理番組でも今は2人分となっています。イランと日本は家庭の人数が違い、イラン料理のレシピ本などは5人から6人分で書かれているのでしょう。月間の料理関係の雑誌などはありますか?」

 

●ラジオより

芝田

中村さんは、イラン料理のレシピ本を見て料理を作ったりしますか?

中村

いいえ、イラン人の男性は料理に関しては超保守的なので、新しい料理は受け付けてくれないんです。イラン料理は伝統的なお袋の味が一番と考えている人が多いようですね。女性は新しい料理に挑戦する人が多いんですが。食べて褒めてくれるものもっぱら女性ですね。芝田さんは料理雑誌を見たりなさいますか?

芝田

見るだけは見ますが、実際に作ってみたことはあまりないかもしれません。

 

●リスナーより

「ペルシャ語の学習には自動車のプレートの文字から入る、、、というのは、日本人にとってはとても正解なる学習方法だと思いました。局の日本人アナウンサーの皆様方も、この言語の勉強にはきっとご苦労が多いものと拝察しています」

 

●ラジオより

芝田

実は、先日、日本から友人がイランに遊びに来たのですが、ペルシャ語が分からず、数字までが違うので、本当に何が書いてあるのかさっぱり分からないと嘆いていました。そのときに、自動車のプレートで数字くらいは覚えたいと、見つけるプレートを見て、数字を読み上げていたのを思い出しました。中村さんは、ペルシャ語を覚えようとしたときに、何か自分で工夫したことなどはありますか?

中村

自動車のナンバープレートで数字を覚えるというのは誰でもやっているんですね。子どもが学校でアルファベットを覚え始めたときは、まず、ナンバープレートにあるアルファベットを見せて何と読むか、というのをやるんですね。その後は、町中の看板や道路標識にある地名を見せて、読めそうなものを聞いたりします。私自身もだいたい同じようなことをやってきました。まあそれでもあまりペルシア語は読めませんけれど。

芝田

そうなんですね。楽しみながら覚えられますものね。

 

●リスナーより

「中村アナのご令嬢へのインタビューが印象的でした。日本とイランの最大の違いを端的に示しているように思いました。イランでは日常会話をストレートに表現とのこと。日本とは大違いです。イラン人同士は地下鉄でも友達になれるくらいオープンで、安全な環境ということが分かり、よかったです。日本では難しいとも思いました」

 

●ラジオより

芝田

中村さん、ということです。

中村

芝田アナから娘へのインタビューの依頼があったとき、娘は大変緊張していまして、ずっとどうしよう、どうしようと言ってたんです。日常会話は問題ないけれど、丁寧なフォーマルな場面での会話はあまり経験がないので苦手だと言っていました。まあ無事に終わってほっとしています。

地下鉄での話はしょっちゅう娘から聞いています。目上の人に席を譲ったら、その人が降りるときどんなに遠慮しても座れ座れと言われたとか、10センチ隙間があったら、「あなたは細いんだから座りなさい」と言われて座らせてもらったとか、温かい話が多いですね。あとバスに乗ったときに終点近くになっても熟睡している人がいたので、気を遣って、降りなくていいんですかと言ったら、「何でもっと早く言ってくれないの」と逆に文句を言われたこともあったとかで、いろんな人がいると笑っていました。バス停でバスを待っているときには年をとったおじいさんとおしゃべりが始まって分子細胞学を勉強しているというと、そのおじいさんもウン十年前同じ分子細胞学を勉強した、頑張って勉強したらいい仕事に就くことができるよと、励まされたりしたこともあったそうです。

芝田

私も狭い場所に無理やり、というのか、座らせられたことありますね。

確かにイランにいると、知らない人同士ですぐに雑談が始まる、という場面によく出くわしますよね。

中村

そうですね。退屈しませんね。

芝田

私は初めてイランに来たときに、トランジットの空港で、テヘラン行きの飛行機の搭乗を待っているところで、イラン人たちがワイワイガヤガヤとおしゃべりをしていたんですよね。本当に全員が知り合いなのでは、と疑ってしまうくらいでした。日本人同士ではまずないことですよね。

中村

ホントに。

芝田

あとはよく話しかけられるのですが、バスのちょうどドアの近くの席なんかに座ると、もう乗って来る人ほとんど全員に質問されると言っても過言ではないです。このバスはどこを通るのか、とか、どこ行きかとか。外国人の私にも普通に質問してきますしね。

中村

知らない人に話しかけるのが決して人の邪魔をしたり迷惑をかけたりしていることにはならないんですよね。いい感じで会話が終わると一日中いい気分になりますね。逆に遠慮なく言いすぎて雲行きが怪しくなっている人もいますけれど。

 

●リスナーより

「イスラムでも生命保険はあるのですか」

 

●ラジオより

芝田

さて、イランにも生命保険はありますよね。中村さんのご家族は入ってらっしゃいますか?

中村

いつも入ろうかどうしようかと迷って、入ってないんです。主人が私にはかけようとしないんですね。日本人の女性だからそうすぐは死なないだろうと言うことで。それで主人にかけようかと言うことになるんですが、そうするとなんだか死ぬのが近くなりそうで迷ってしまうんです。

芝田

フーシュファルスタッフに聞いてみたのですが、偶然にも、最近加入を検討しているそうです。何でも、最近、生命保険の種類が増えたのと、宣伝が効果的に行われていることにより、人々の加入率が高くなったそうです。