2016年11月11日(山口・福本)【音声】
今週の金曜広場もお楽しみください。
(山口)時間の経つのは本当に早いものですね。5月の半ばくらいに最後の金曜広場に出演しまして、日本での一時滞在、イランに戻ってきてからの新生活の立ち上げなど、あっという間に時間が過ぎてしまい、今夜こうして久しぶりに金曜広場のマイクに向かうこととなりました。この間に、ラジオ日本語を初めとするIRIB全体でも、一連の動きや変化があったようですが、業務時間の変更や、リスナーの皆さんの状況などはいかがでしたでしょうか。
(福本);それをお話しする前に、まずはあらためて「山口さんお帰りなさい」を申し上げたいと思います。IRIBを休職しての日本への帰国でしたよね。退職ではなく休職、というところで私たち残されたスタッフも一縷の望みを抱いてはいましたが、そもそも戻っていらっしゃる保証もあってないような状況だったと記憶しています。ですから、こうして山口さんとまたマイクに向かっている今、あぁ戻っていらしたんだなぁ、ってそのことを噛みしめています。そして、山口さん不在の間に、ラジオ日本語の放送時刻が変わりました。6月21日のことです。それに伴って、スタッフの出勤時刻が3時間ほど早まりましたから、スタッフ全員最初は一日のペースを掴むのに少し時間が必要だったかもしれません。方やリスナーからのお便りでは、時折「元の時間に戻して下さい」というお声も頂戴してはおりました。でも、放送時刻が変更された時は、既に短波による生放送が廃止されて3カ月ほど経っていましたし、私たちが予想していたほど大きな反響というのは無かったように思います。逆にリスナーの方たちが私たちを気遣って下さっていたかもしれません。
(山口)そうでしたか。私も日本には滞在していたものの、心ここにあらずと言っては何ですが、今頃ラジオはどうなっているかしらと、もっと何かできることがあったらと、非常に心苦しく、またもどかしい思いを感じていました。今こうしてやっとラジオに戻ることが出来まして、自分の生活とラジオとはやはり、切っても切り離せないものであって、改めて自分自身の中でのラジオの存在の大切さを身にしみて感じています。また、このたびの復帰に際しまして、リスナーの皆様からの沢山のお祝いのお便りをいただきました。ここで改めまして、皆様に厚く御礼申し上げます。一定期間のブランクがありました分、今後はさらに気合を入れて、ラジオの仕事を精一杯頑張っていくつもりです。
●リスナーより
「10月29日B16シーズンからIRIBの短波による生放送が復活しますね。このことは、ラジオ日本語の金曜広場で、日本短波クラブ大武事務局長のいわゆる大武インタビューが短波の復活及び継続に大きく寄与したものと思われます。短波生放送の受信を趣味とするリスナーにとってこれはサプライズでした。感謝・感激です。どうも有難うございます」
●ラジオより
(山口)K・Oさん、T・Oさん、H・Oさん、お便り有難うございます。夜の本放送の復活は、リスナーの皆様の共通の願いだったのではないでしょうか。実は、もう半年前になるでしょうか、夜の短波放送が廃止されるに当たって、大武事務局長さんにインタビューさせていただいたのですが、インターネットにはない短波放送の素晴らしさに対する思い入れがひしひしと伝わってくるのが感じられました。これは、ネットが発達して電子書籍が出回るようになったとしても、やはり紙版の書籍も捨てがたいという気持ちと同じようなもの、或いはそれ以上のものではないかと思いますが、いかがでしょうか?
(福本); えぇ、それ以上のものと言ってよろしいと思いますよ。もちろん、インターネット放送にもたくさんのメリットがあると思います。イランやイスラムが発信する情報を受け取っていただくには、放送のクォリティーも一定レベルを満たしていないといけないわけですよね。どんなに素晴らしい情報を発信していても、受信状況が芳しくなくて放送内容が聞き取れないというのでは本来の役割を果たせないことになってしまいます。でも、短波放送って何に例えれば良いのでしょうね。無理に例えなくても良い、他に代わるものがない、そんな存在なのかもしれません。
●リスナーより
「喫茶店、最近地元ではあまり見かけなくなりました。かつてランチを出していた店は、現在ではレストランを名乗るほどとなり、喫茶店の域では見かけなくなりました。テヘランの身近な場所ではどうですか?利用する側から言えば、モーニングやランチは大変有難い企画なのですが」ということです。
●ラジオより
(山口)A・Nさん、お便り有難うございます。イランでは、喫茶店はチャイハーネと呼ばれていますが、最近ではカーフィショップという言葉も良く聞かれます。テヘランではここ数年、かなり外食産業が発達してきて、内容もバラエティに富んできていると思いますが、福本アナウンサーは、イランの喫茶店に足を運んだことはありますか?
(福本);イランの喫茶店ですか?チャイハーネと言われる伝統的喫茶店には行ったことがないかもしれません。今は家族向けのチャイハーネが主流のようですが、かつては男性たちが集うサロンのような場所だったということですよね。お茶を飲み、水たばこをくゆらせて議論する、みたいな。毎週日曜にお届けしている「イランの食文化」の中でも少し取り上げたことがありました。今、女性同士で行くのはおしゃれなカフェですよね。メニューも軽食からおしゃれなデザートまで揃っていて、雰囲気も素敵なんですよね。ここ何年かはオープンカフェのようなところも随分と増えました。
(山口)なるほど、今後は現代的な外食産業と、古式ゆかしい風情のある伝統的なレストランの共存が課題になるかもしれませんね。
●リスナーより
「中村アナのお嬢さんは、理系女子なんですね。ペルシャ語と日本語の違いや、イランと日本での人とのかかわりの違いなどを分かりやすく話されていて、非常に納得できました。なかなか知らない人に声をかけるのは難しいですね。いまどき下手に声をかけると、危ない人と疑われてしまいそうな状況があります。イランのうらやましいところでもあります」とのことです。
●ラジオより
(山口)T・O さん、お便り有難うございます。インターネットやモバイルアプリ、ソーシャルネットが発達したためでしょうか。日本でも最近、人間関係が益々希薄になっているとか、実際に相手に面会してではなく、全てメールなどで済ませてしまう、しかもショートメッセージで単語による会話が増えている、などという話題を耳にしたことがあります。そこへいくと、イランは確かにそういう先進メディアの影響はあるものの、まだまだ人々同士の行き来が日本よりは多いようなきがしますが、いかがでしょうか?
(福本);そうですね。イランの祝祭日の時って、ネット上でお祝いの言葉が飛び交うじゃありませんか。でも、一定の年齢以上の方たちは、やはり最低でも電話で直接言葉をやり取りしていますよね。そして、やはり冠婚葬祭に関して言えば、一堂に会する、集うところに重きが置かれていますよね。夫の妹や姪、叔母たちにそうした場で久しぶりに会うと、必ず「会いたかったわー、元気だった?」とこうぎゅっと抱きしめられるのですが、イランに初めて足を踏み入れた17年前とそれは今も変わりませんね。
●北川アナウンサーの音楽コーナー
●特別インタビューコーナー
ゲスト;日本エネルギー経済研究所・中東研究センター研究グループ研究主幹
坂梨祥(さかなし・さち)さん
インタビュアー;山口雅代アナ