2018年6月22日 (福本・芝田) 【音声】
2018年6月22日 (福本・芝田)
福本:
サッカーのワールドカップロシア大会が開幕して1週間が経ちました。19日の時点で、イランと日本、それぞれ第一戦を劇的な勝利で飾るという、良いスタートを切りましたね。
芝田:
どちらの勝利も、本当に“信じられない”という感じだったのですが、最初にイランがモロッコに勝利したときには、イラン人が大喜びで近所も騒がしかったじゃないですか。だから本当にとにかくうらやましくて、でも日本は相手がコロンビアだし、イランと同じように喜ぶことはできないだろうな、なんて思っていたんですけどね。
福本:
15日のイラン戦のときは、夫の実家に集まって子どもも入れて総勢7人でテレビ観戦しました。夜の7時半からというイランにとっては、ゴールデンタイムでの中継でしたね。そして、今大会については、イランでも各地でパブリックビューイングというのでしょうか、映画館などで、試合観戦できるようになっているみたいですね。特にモロッコ戦は、ワールドカップで実に20年振りの勝利をあげた、ということで試合終了後はご近所で花火が上がったり、通りでは車がクラクションを鳴らしたり、若者たちを中心に喜びを爆発させていたのが印象的でした。ちょうど断食明けの祝祭日と重なっていましたし、イランの人たちにとっては2重の喜びだったのでしょうね。
芝田:
そうですよね。コロンビア戦は、私たちにとってはちょっと難しい時間帯で、夕方の4時半から始まりました。私はちょうど仕事が終わって帰宅する時間をまたいだので、きちんと試合を見ることができたのは後半からでした。帰宅する車の中で、イラン人の友人から、1対1で前半を終えたという知らせをもらって、アー追いつかれてしまったのか、いつものパターンか。。。と思ってしまったんですけどね。最後は祈るような気持ちで見ていましたが、本当に、日本代表の勝利を見ることができてよかったです。
福本:
実は、この番組を収録している今の時点では、イランの第二戦、スペインとの試合の結果はまだわかっていません。芝田アナにとっては、「応援しています!」と公言しているスペインとイランとの試合ですから、中々悩ましい試合ですね?
芝田:
イランがどういう試合をするのかが楽しみです。
福本:
この金曜広場が放送されている今、果してイランの勝ち点が増えているのか、そのままなのか、さあどちらでしょうか?
●リスナーより
IRIBの日本語放送を受信聴取しましたので報告いたします。受信報告は4年振りになるかと思いますが継続できますでしょうか?継続できれば幸いです。よろしくお願いします。
●ラジオより
福本:
Sさん、4年振りのレポート、嬉しく拝見しました。どうもありがとうございます。そして、4年前の記録ちゃんと残っておりました。ですからSさんには、今回いただいた5日分のレポートをもちまして、No.5のベリカードを発行させていただきます。引き続き番組をお聞きいただけるとありがたく思います。
ところで今、「ベリカード発行」という話題がでましたので、関連してここで皆さまにご報告があります。先月25日放送の金曜広場で、お二人のリスナーの方から、「送った受信報告書に対してベリカードなどの返信がないのですがどうなっていますか?」とのお尋ねをいただいた、とお伝えしたのは覚えていらっしゃいますでしょうか?
お二人のお尋ねをきっかけに、皆さまに情報提供を呼びかけたところ、どうやらここ半年ほどの間、ラジオ日本語から皆様へ郵送したはずの返信が届いていない、という状況が見えてきました。IRIBラジオ日本語からは郵便物が出てはいるもののその先のいずこかで迷子になっているようで、「イランの郵便事情かもしれません」とご説明していたのですが、それが、今週になって、複数のリスナーの方から立て続けにご報告が寄せられまして、「これまで配達されていなかった分の封書もまとめて一度に配達されました!」というお知らせを相次いでいただいたんです。
芝田:
本当に、いったいどこで大量の郵便物がストップしていたのでしょうか。最終的に配達されたのは喜ばしいことですが、原因はわからないままなんですよね。手放しで喜んでもいられない状況ではありますが、とにかくまた同じことが起こらないように願いたいですね。
福本:
はい、今回、お忙しい中、快く細かな情報を提供して下さったリスナーの皆さまにはこの場をお借りして御礼をもうしあげます。本当にありがとうございました。
●リスナーより
イランのトルコ系住民の人々は、トルコ語を話せる人は多いですか?また、テヘラン市内にはトルコ系の人が多く住む地区はありますか?
●ラジオより
福本:
Yさん、いつもありがとうございます。トルコ系住民についてのお尋ねですが、一口にトルコ系と言っても、トルコ系アーザリー、トルコ系ガシュガーヴィー、そして中央アジアのトルコ系の民族、トルクメン人もいて、多様性に富んでいます。ではYさんがお尋ねのところについては、いかがでしょうか?
芝田:
テヘラン市内のトルコ系の人が多く住む地区、というのはちょっと聞いたことがないのですが、市内にある雑貨店はほとんどがトルコ系の人によって経営されていると聞きました。商売に長けているんでしょうかね。
福本:
本当にイランという国は多民族国家で、ラジオ日本語の番組の受け売りで恐縮ですが、ファールス、ロル、クルド、トルコ系アーザリー、バフティヤーリー、トルコ系ガシュガーヴィー、ラク、アラブ、トルクメン、バルーチ、ターレシー、アルメニア、アッシリアといった民族がいて、そのいずれも独自の風俗習慣、文化、言語を大切に継承しているんですね。話は逸れますが、テヘラン市内には実にたくさんのケーキ屋さんがありますよね。そのケーキ屋さんはアルメニア系の方が多いと聞いたことがありませんか?お店の名前がどうもペルシャ語っぽくないな、どういう意味なの?って、夫に尋ねたら「あれはアルメニア語だから」っていう返事が返ってくるんですよね。
芝田:
そうなんですね。それは知りませんでした。雑貨店はトルコ系、ケーキ屋さんはアルメニア系なんですね。
●リスナーより
イラン放送のみなさま、こんにちは。最近では「金曜広場」と「ペルシャ民話の園」が私のお気に入り番組となっております。短波受信とは不思議なもので、いかにも受信に向いていそうな快晴の日には良く聞こえなかったり、逆に雨の降る悪天候の日に良好に受信出来たりします。それにしても、イラン日本語放送の皆さんのアナウンスぶりは、本当に上手で、日本のプロのアナウンサーにも引けを取りませんね。皆さん、日本でアナウンサーのご経験がおありだったのでしょうか。これからも楽しい番組をお願い致します。
●ラジオより
福本:
Tさん、BCLへの拘りが伺えるコメントをありがとうございます。そして、私共への過分なお褒めの言葉も頂戴しました。ラジオ日本語のアナウンサーは皆、確かにベテラン揃いではありますが、このお言葉は「もっと精進しなさい」という励ましの言葉と受け止めたいと思います。
芝田:
そうですね。ラジオ日本語も来月は開局19周年を迎えます。開局当時からのメンバーである中村美香アナウンサー、翻訳担当の大川昌子スタッフも健在ですし、これからもたくさんの方に聞いていただける番組を目指して頑張って参りましょう。
福本:
また、話題が一周してサッカーワールドカップに戻ってしまいますが、試合のテレビ観戦で寝不足、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。梅雨のさなかでもありますので、皆さまお体に気を付けてお過ごしください。