イラン国立公園
今回は、テヘランにあるイラン国立公園についてご紹介しましょう。
イラン国立公園と呼ばれる植物学博物館は、テヘランにある美しい庭園の一つです。この庭園は、テヘラン・キャラジ間の幹線道路沿いにあるチートギャルの一画に建設されています。庭園の面積は、およそ145ヘクタールです。標高は1320メートル、気候はさわやかで、年間の平均降雨量は、およそ240ミリです。6月から8月にかけての最高気温は、42度から43度にのぼり、秋から冬にかけての最低気温は、マイナス10度以下にまで下がります。この庭園は、イランの庭園の模範となるように設計されています。そのため、庭園の中央には広場があり、そこから四本の道路が延びています。
テヘラン植物学博物館は、独自の方法によって乾燥させた植物のサンプルが分類、保管されています。この博物館は、実際、乾燥植物の博物館となっており、現在、24万7000種類が展示され、イラン最大、中東で最も信頼のできる植物の標本施設となっています。ここに見られる植物の一部は、イランの専門家によって全国各地から集められています。さらに、多くのサンプルも、他国から協会に委ねられ、この場所に保管されています。
植物学博物館は、様々な種類の植物の存在により、学術研究に加え、市民に教育・文化サービスを提供することを目的にしています。この博物館では、絶滅の危機に瀕する植物も展示されています。また、植物の保護や生育の多様性について研究するために必要な設備が整っています。科学的に様々な方法を利用し、イランの植物の種類を特定し、その生育範囲を確認する可能性が整っています。この他、経済や保護の点で価値のある種類の培養方法についても研究が行われています。
イラン植物学博物館の大部分は、カスピ海沿岸の森林、ザグロス山脈、アルボルズ山脈、イランの砂漠、その他、欧米やアジアの重要な生育地のコーナーも設けられています。また、岩の庭園、果樹園、滝、湖、温室などが、この庭園の多様性や美しさを増しています。