イラン南部の遊牧民、ガシュガーイー族の音楽
9月 08, 2018 19:57 Asia/Tokyo
イラン南部の遊牧民、ガシュガーイー族の音楽
ゴルギーンプール兄弟による、弦楽器キャマーンチェと打楽器ナッガーレの演奏です。
イラン高原の中部から南部にかけて住む遊牧民は、ソルナーという縦笛と、あと両面太鼓のドホルという楽器を多用します。ガシュガーイー族もこの例外ではなく、彼らの間でもこの楽器は使われています。ソルナーについて説明すると、大小のチャルメラのような吹奏楽器に、葦の繊維を2つ重ねたリード、といいますか、吹き口があり、それを少しぬらして、息を吹きかけ、互いを振動させて音を出します。一般的にこの種の楽器はきちんとした音を出すまで、少し時間がかかりますが、もっぱら屋外で演奏されることもあり、ものすごく大きな音が出ます。名人になると、鼻から息を吸いながら同時に口から吐くという循環呼吸を身につけており、これによって息継ぎすることなく、延々と音を出すことができます。
しかし、ここで紹介するのは、ガシュガーイー族が多用するもうひとつの楽器、弓でこすって音を出す弓奏楽器のキャマーンチェによる曲です。ガシュガーイー族は音楽を演奏する際、和楽器の胡弓と同系統のキャマーンチェを良く使います。これに撥でたたいて音を出すパーカッションのナッガーレが伴奏に入ることもあるようです。
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