2月 02, 2019 05:30 Asia/Tokyo
  • ゾロアスター教徒の祝祭
    ゾロアスター教徒の祝祭

今回はイランのゾロアスター教徒の風俗習慣についてお話することにいたしましょう。

 

 

ヤズドとその周辺の村には、5000人を超えるゾロアスター教徒が暮らしており、多くの聖地がヤズドの周辺にあります。

イランのゾロアスター教徒は、イランの憲法に基づいて宗教の少数派として特別な擁護を受けています。これらの人々は宗教や個人的な活動においても自由で、彼ら独自の慣習を行っています。

ゾロアスター教徒の祝祭

 

イランのゾロアスター教徒は、イランの人口全体に比べると非常に少数であるにもかかわらず、他の宗教の少数派と同じように国会に議席を持ち、イランの社会的、文化的に様々なレベルで活動を行っています。彼らは宗教の特別な儀式を自らの聖地で行い、一部の儀式を行う際に、他の国からも客人を受け入れています。

ゾロアスター教徒の宗教儀式の中で、ハーニーと呼ばれる祝祭があります。毎年3月の26日あるいは27日になると、ゾロアスター教徒は明るい色の服を着て、ゾロアスターの誕生を祝います。彼らは聖地に赴き、祈祷を捧げます。この儀式が終わるとクワの実、アンズ、桃、イチジクなどのドライフルーツとアーモンド、ピスタチオ、クルミなどのナッツを混ぜたものを参加者に配ります。ゾロアスター教によれば、開祖のゾロアスターは紀元前3600年に、イラン北西部にあるアーザルバイジャーン地方のタフテソレイマーンで生まれ、40年後、現在のアフガニスタンのバルフで暗殺されました。

ゾロアスター教徒の祝祭

 

ゾロアスター教徒は毎月祝祭を行います。ひと月の30日それぞれに名前をつけ、その月の呼び名がその中の一日の名前と重なった月を祝っています。これらの祝祭の他にもサデ、メヘレガーン、ノウルーズなどの祝祭があります。

それでは最後に、ゾロアスター教徒の結婚式の伝統についてお話しすることにいたしましょう。ゾロアスター教徒は求婚の際に、7人の人が砂糖、ザクロ、タイム、ノグルと呼ばれる砂糖菓子を包んだ緑の布を女性の家に運びます。この行為は「この家族の娘を選んだ」という意味を含んでいます。また、この儀式では女性の家族によって求婚に対する返答が出されます。もし求婚が受け入れられれば、双方は互いにお菓子を持って行き、すべての親戚にも配られます。こうして求婚の儀式が行われ、その中で2つの指輪が用意されます。この中で、指輪が渡されると共に、それぞれの家族から二人に贈り物が贈られます。婚約式も7人の証人の出席によって行われます。ゾロアスター教徒の儀式において7という数字は聖なる数字と見なされています。

ゾロアスター教徒の祝祭

 

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