イラン博物館めぐり(13);テヘラン・サアダーバード宮殿博物館ーその2
4月 02, 2021 18:15 Asia/Tokyo
サアダーバード宮殿博物館の建築群は、18の宮殿で構成されています。この宮殿建築群で最も重要な宮殿の1つは、最大規模を誇る「メッラト(ペルシャ語で国民の意)」と名付けられた宮殿です。
このメッラト宮殿には貴重な品々や作品が収蔵されていますが、その1つは、宮殿の各広間に敷かれている最も美しく貴重な手織りの絨毯です。
その中で最も大きな絨毯は、宮殿内のダイニングルームに敷かれており、総面積が145平方メートルで、横1ゲレ(gereh)≒6.5cmあたり140の結び目の列(raj)あり、密度が高く最上の品質であることがわかります。
また、この宮殿内の応接用のホールは、ヨーロッパ、特にフランス貴族の宮殿のこの200年ほどのスタイルで装飾されています。また、ここに収蔵されているコレクションには、外国やイランの政府関係者からパフラヴィー朝の宮廷へ贈られた品々があります。
さらに、メッラト宮殿の一部は国立芸術博物館に割り当てられており、そこに展示されている芸術作品は、前イスラム時代やイスラム時代のほか、黒人アフリカ、インド、極東、マヤ文明などの各地の歴史美術、そしてイランと世界の現代美術など、様々な種類にわたって)います。
サアダーバード建築群には、「アフマドシャーの東屋」と呼ばれる建物があります。このパビリオンはガージャール朝後期に建てられました。東屋は、イランの庭園建築において最も重要な要素とされ、通常は四方から見えるように建てられています。
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