11月 30, -0001 05:34 Asia/Tokyo

イランの広大な大地は、多くの自然や観光名所を有し、エコツーリズムの可能性という点で、世界のトップ5に名を連ねています。このシリーズでは、イランの自然の恵みをご紹介して参りましょう。

これまでにも触れたように、イランは様々な気候を有し、豊かな自然に恵まれています。イラン北部の広大な地域には、600キロメートル以上に渡って、カスピ海沿岸の平野が広がっており、山裾の美しい町や村には、温和で持て成し上手な人々が住み、人気のある行楽地のひとつとなっています。豊かな緑が広がるイラン北部のカスピ海沿岸地方には、ギーラーン、マーザンダラーン、そしてゴレスターンの3つの州があります。ギーラーン州は、アルボルズ山脈とカスピ海に挟まれた地域で、青々とした美しい牧草地、緑豊かな森林、稲田、茶畑があり、絹、タバコ、魚の産地となっています。

ギーラーンは、面積1万4600平方キロメートル、地理的に独自の特色を持っています。この比較的小さな州には、大きな自然の見所が豊富にあり、海岸、平野、山裾、そして山岳地帯が互いに組み合わさるところで、この地域の景勝地として、見事な調和を見せています。ギーラーンの北部から東部には海岸線が延びており、南部から西部にかけては、緑に覆われた山々が聳えています。ここには、ありとあらゆる自然が集まり、自然との触れあいを求める人々の目を楽しませています。ギーラーンは、自然を満喫できる場所であり、この自然を散策することで、人々は疲れた心や体を癒しています。

ギーラーン州は、それほど遠くない昔、ヨーロッパの城門として知られていました。実際、この地域は、イランとヨーロッパをつないでおり、このルートを通じて、多くの有名な歴史家や旅行家がイランを訪れています。ギーラーン州は、手つかずの美しい自然を有し、非常に魅力的な景観を楽しめる場所も存在します。ギーラーンには、旅の見所が豊富にあり、観光客が楽しめない場所はないと言っても過言ではありません。村落の家、民族衣装、定例バザール、茶葉やオリーブの畑、勢いよく流れる河川、深い森林、そして緑豊かな山裾など、その美しい景観は、見る者全ての心を満たしてくれるものです。

さらに、昔からある地方独特の建築と現代建築、歴史的、文化的な遺産、これらはすべて、ギーラーン州の美しい見所に数えられるでしょう。この州の主な産物は、米、茶葉、タバコ、絹、オリーブ、ピーナッツ、そしてキャビアです。これに加え、ギーラーンでは、木材、籐、竹、真珠、絹、陶器、皮革を使った伝統工芸品の製作がさかんに行われています。また、ギーラーン州で昔から人々に親しまれてきた伝統料理の豊富さ、その味の良さは、多くの観光客が認めるところです。ギーラーン州には、およそ30の都市があり、それぞれ、地理的な位置、面積、人口、地域の特徴などに応じて、独自の特色を有しています。

 


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