ロシア関連ニュース|ロシア:「西側の対イラン圧力戦略は奏功せず」/プーチン氏:「ウクライナで軍事目標は達成必須」
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ロシア民族間関係評議会のメンバーの1人が、「対イラン制裁は何の役にも立たないだろう」と強調しました。
(last modified 2025-11-22T10:51:22+00:00 )
11月 22, 2025 12:59 Asia/Tokyo
  • ロシア民族間関係評議会メンバー、イスマイル・シャバノフ氏
    ロシア民族間関係評議会メンバー、イスマイル・シャバノフ氏

ロシア民族間関係評議会のメンバーの1人が、「対イラン制裁は何の役にも立たないだろう」と強調しました。

【ParsToday国際】プーチン・ロシア大統領の監督下で活動する同国民族間関係評議会のメンバーの1人、イスマイル・シャバノフ氏は、今月20日に出されたイランの平和的核開発計画に反対するIAEA国際原子力機関理事会の決議を「西側諸国の政治的アプローチの続編」と評し、「イランに対する圧力と制裁の戦略は無益であり、欧米諸国にとって実りあるものにはならないだろう」と強調しています。

また「IAEA理事会は、イラン問題に対処し決議を採択する前に、国際規則の遵守を宣言し、まずIAEAの監視下にあり国際法に従って稼働していたイランの核施設に対する今年6月攻撃を非難すべきだった」とし、「米国とシオニスト政権イスラエルが引き起こした犯罪、すなわち対外的にはイランに対する軍事侵略、内部問題的にはNPT核兵器不拡散約違反に目をつぶることで、IAEA理事会は事実上イランの核開発計画に対する西側諸国の政策の実行役となってしまった」と語りました。

さらに、ロシアと中国が、対イラン制裁復活問題における欧州トロイカ(英国、ドイツ、フランス)の行動に反対していることに触れ、「欧州はスナップバック(核合意に定められた対イラン制裁を再発動できる仕組み)問題で失墜した評判を補うため、米国の支援を得てIAEA理事会の地位の悪用により新たな冒険に乗り出した」とし、「米英独仏の行動は、彼らが外交という隠れ蓑の下で国際機関を悪用し、敵対的な目的を追求していることを物語るものだ」と指摘しています。

そして「西側諸国が、核関連知識に対する不可侵の権利をイランから剥奪するという目標を直接追求していることは明らかであり、これはイラン国民が過去40年間にわたり繰り返し証明してきた事柄である。彼らは圧力下にあろうとも目標達成を断念しないだろう」と述べました。

プーチン大統領:「ウクライナでの軍事目標は達成必須」

一方、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は演説で、「ウクライナにおける特殊軍事作戦の目標の無条件達成がロシアの主たる目標であり、これらの目標は達成必須だ」と語りました。ロシアはウクライナに対する戦争を特殊軍事作戦と称しています。

ウクライナ戦争は、米国主導の軍事組織・NATO北大西洋条約機構の領土拡大に対するロシアの安全保障上の懸念を西側諸国が黙殺したことから勃発しました。西側諸国に安全保障上の懸念が黙殺されたことに対し、ロシアは2022年2月24日にウクライナを攻撃しました。この間、米国とNATO加盟国は大規模な対ウクライナ軍事支援送付により戦争を煽り、ウクライナに重火器を配備することで緊張緩和ではなく対立の道を選んだ格好となっています。

ロシア、ベネズエラをめぐる緊張激化を非難

またその他の報道によりますと、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は今月20日、南米ベネズエラに対する米国の主張を事実無根だとし、「ロシアはベネズエラをめぐる緊張の高まりを非難し、同国への確固たる支持を表明する」と述べました。さらに、「わが国は南米諸国および、これらの国における平和維持を支持している」と付け加えました。去る8月以降、米国は麻薬密輸対策を名目に、ベネズエラ沿岸に軍艦、潜水艦、軍用機、そして軍隊を派遣・配備しています。

 

 


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