Pars Today
ロイター通信が、「OPEC石油輸出国機構およびそれ以外の産油国が結成するOPECプラスが3日水曜、この9月の日量10万バレルの増産に合意し、アメリカの大幅増産要請には応じなかった」と報じました。
OPEC・石油輸出国機構に非加盟産油国を加えたOPECプラスは、当初の計画よりも日量300万バレル減産しています。その理由は、一部加盟国への制裁や他国への投資減少で、世界のエネルギー危機抑制にむけた加盟各国の能力が弱まっていることにあります。
原油先物価格が、去る7月の中国製造業購買担当者景気指数・PMIが振るわなかったことを受けて、1バレル100ドル以下に下落しています。
OPEC・石油輸出国機構のハイサム・アルガイス事務局長は、イランをOPECの重要な設立メンバーのひとつとし、石油市場の安定において重要な役割を負っていると述べました。
報道各社が、OPEC石油輸出国機構にその他の産油国を加えたOPECプラスがアメリカの要求に反して産油量を300万バレル削減したことを確認したとしました。
OPEC・石油輸出国機構にその他の産油国を加えたOPECプラスの次期会合が近づく中、6月のOPECプラス加盟国による原油生産量が、予想されていた量よりも日量300万バレル少なかったことが発表されました。
米ホワイトハウスが、「ロシアは石油と天然ガスを武器として利用している」として非難し、「わが国は、サウジアラビアの決定によりOPEC石油輸出国機構にそれ以外の産油国が加わったOPECプラスの産油量が、近いうちに増大するよう期待している」と表明しました。
OPEC石油輸出国機構が、2023年の世界の石油需要増加幅が日量270万バレルとなり、予想を据え置いた22年の336万バレル増から鈍化するとの見通しを示しました。
イランのオウジー石油相が、エネルギー保障の混乱と市場動向の急変を、この分野のすべての関係者にとっての損失であるとして、「世界市場はイラン産石油の供給増加を必要としている」と述べました。
OPEC石油輸出国機構が、同組織の2021年の石油収入が77%増加したとし、「イランは2021年、石油輸出により250億ドル以上の収入を得た」としました。