米、「ロシア産原油輸入の停止に向け努力」
7月 19, 2022 15:07 Asia/Tokyo
米ホワイトハウスが、「ロシアは石油と天然ガスを武器として利用している」として非難し、「わが国は、サウジアラビアの決定によりOPEC石油輸出国機構にそれ以外の産油国が加わったOPECプラスの産油量が、近いうちに増大するよう期待している」と表明しました。
ファールス通信によりますと、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は19日火曜未明、アメリカが暗にサウジに対し、産油量の増大および、国際市場でのロシアの穴埋めを迫ったことを明らかにしています。
同報道官はまた、ホワイトハウス内の記者会見で、「バイデン米大統領はロシア産原油を輸入しないことの重要性を強調しており、この点で圧力をかけ続けるだろう」と語りました。
そして、「アメリカとして、ロシアや中国が西アジア内の米影響力の及ばない空白地帯を埋めるような行動に走らないよう手を回している」と述べています。
ジャンピエール報道官によりますと、ロシアが石油と天然ガスを武器として利用しているために、エネルギー市場が圧迫され、結果としてインフレ率の上昇を招いているということです。
ジャンピエール報道官はまた、「我々は、ロシアが欧州向けガスの移送を停止する可能性があることを知っている。このため、我々はヨーロッパのエネルギー供給源の多様化に向けた作業班の結成を迫られている」としました。
これに先立ち、アメリカとサウジアラビアの両政府は、バイデン氏のサウジ・ジッダ訪問後に共同声明を発表し、「米はサウジを軍事支援し、またサウジも国際石油市場のバランス維持を約束した」と表明していました。