韓国の2023年度軍事予算案は、4.6%増の5.8兆円
8月 30, 2022 14:47 Asia/Tokyo
韓国政府が、2023年度の軍事予算を増額します。
韓国ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、韓国政府は30日火曜、2023年度(1~12月)軍事費として総額57兆1268億ウォン(約5兆8000億円)の予算案を編成し、来たる9月2日に国会に提出すると発表しました。
これは、2022年度の54兆6112億ウォン)から4.6%(2兆5156億ウォン)の増額となります。中でも、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するための「韓国型3軸体系」の予算が9.4%も増額されています。
韓国政府案によりますと、来年度の軍事予算の内訳は新計画・軍事力改善費が前年比2.0%増の17兆179億ウォン、戦力運営費が5.8%増の40兆1089億ウォンとなっています。
さらに、作戦的な対応能力の強化として6兆6447億ウォンの予算を組んだ。有人・無人の複合戦闘システムには1660億ウォン、宇宙・サイバー分野の偵察・監視能力の向上には683億ウォンをそれぞれ振り向け、重要技術の強化には1兆3959億ウォンを投じる、ということです。
韓国政府の2023年度の歳出総額が前年比5.2%増と、今年度の増加率(8.9%)に比べ縮小する一方で、軍事予算の増加率は今年の3.4%から来年は4.6%に拡大されます。
これは地方交付税・教育交付金を除いた中央政府の12の歳出分野で、外交・統一(7.3%)に次いで2番目に大きい増加率となっています。
今回の軍事費増額に関して、韓国国防部は「政府は財政健全化を目指す中でも、深刻な安全保障状況を考慮し、国防分野に財源を重点配分した」と説明しています。
タグ