9月 19, 2022 18:09 Asia/Tokyo

中央アジア・タジキスタンとキルギスの国境付近で最近発生した衝突により、少なくとも94人が死亡しました。

フランス通信が19日月曜、報じたところによりますと、今回の衝突は今月14日に勃発し、両国は今月16日に停戦で合意したものの、その数時間後には停戦違反があったとし相互に非難し合っていました。

これについて、キルギス側は18日日曜午後の時点で事態は沈静化したとしています。

旧ソ連構成国である両国は全長970キロの国境を接していますが、その半分近くは今も正式な境界が定められていないため、しばしば衝突が発生しているのが現状です。

一方、タジキスタンは18日、市民35人が殺害されたと発表しました。

タジキスタン外務省はフェイスブックに、「この衝突で25人が負傷し、女性や子どもを含む民間人も被害に遭った。キルギス軍がモスク(イスラム礼拝堂)を無人機で攻撃し、12人を殺害した。学校への攻撃では6人が、救急車への襲撃では7人が死亡した」と投稿しています。

また、キルギスも同日、南部国境沿いのバトケン州で59人が死亡し、144人が負傷したと明らかにしました。

キルギス非常事態相によりますと、現時点で兵士4人が行方不明になっているということです。

なお、フランス通信がロシア・インタファクス通信の報道として伝えたところによりますと、キルギス非常事態省は13万6000人以上の市民が紛争地域から避難したと発表しました。

タジキスタンとキルギスのこうした国境問題について、ロシア外務省は、政治・外交ルートを通じた事態打開に早急に取り組むよう求める声明を発表しています。

 


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