パキスタンが国連に支援加速要請、洪水復興資金の不足で

パキスタンのレーマン気候変動相が、洪水からの復興に拠出できる資金不足を受け、国連に支援の迅速化を求めました。

ロイター通信がパキスタン・イスラマバードから報じたところによりますと、レーマン気候変動相は４日火曜、スイス・ ジュネーブで行われた支援会合で、同国には先に発生した未曽有の洪水からの復興に拠出できる資金がないと述べ、国連に支援の迅速化を求めています。

また、「雇用を創出し、必要な所得を持続的に生み出すための景気刺激策を実施する余裕がない」と訴え、既に２４７万人の被災者に２億６４００万ドルを支給したと説明するとともに、７９０万人が自宅を失っている」と述べました。

その一方で、国連が調達できている資金は９０００万ドルにとどまっていると報告されています。

国連は、水系感染症の増加や飢餓拡大への懸念から新たな危険が生じているとして、パキスタン復興に必要な推計額を１億６０００万ドルから５倍の８億１６００万ドルに引き上げていました。

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