北朝鮮が再び弾道ミサイル2発を発射
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北朝鮮が、現地時間の6日木曜午前6時1分ごろから同23分ごろにかけて、首都ピョンヤン・三石付近から朝鮮半島東の日本海(韓国側名称;東海)上に向け、SRBM短距離弾道ミサイル2発を発射しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
10月 06, 2022 16:41 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮の弾道ミサイルを発射
    北朝鮮の弾道ミサイルを発射

北朝鮮が、現地時間の6日木曜午前6時1分ごろから同23分ごろにかけて、首都ピョンヤン・三石付近から朝鮮半島東の日本海(韓国側名称;東海)上に向け、SRBM短距離弾道ミサイル2発を発射しました。

ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、韓国軍合同参謀本部は、「米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」(10万3000トン)の日本海への再展開や韓米日の合同訓練、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けた国連安保理の緊急会合などに対する反発とみられる」との見方を示しています。

韓国軍当局は監視・警戒を強化するとともに、米国と連携し対応体制を維持しています。

北朝鮮はこれまで、ピョンヤンでミサイルを発射する場合は主にスナン飛行場で実施していましたが、三石という地名がミサイル発射場所として登場するのは異例のことです。

北朝鮮は4日火曜にも、「火星12」と推定される中距離弾道ミサイルを発射したばかりで、この時同ミサイルは日本列島の上空を通過し、約4500キロを飛行しました。

北朝鮮はここ12日間だけで弾道ミサイルを6回、今年に入ってからは弾道ミサイル発射を22回、巡航ミサイルを2回発射しており、去る5月に韓国のユン・ソクヨル政権が発足してからのミサイル発射はこれで10回目となります。

北朝鮮の外務省は6日、「米国が朝鮮半島水域に空母打撃集団を再び送り込んで朝鮮半島と周辺地域の情勢安定に重大な脅威を生じさせていることを注視している」とする公報文を発表しました。

北朝鮮の弾道ミサイル発射に韓国と米国が合同訓練や国連安保理会合などで対抗し、北朝鮮がこれに反発して再びミサイルを発射するなど、朝鮮半島の緊張が高まっています。

一方、日本の防衛省によりますと、今回北朝鮮が発射したミサイルのうち1発目は最高高度およそ100キロで350キロ程度、2発目は最高高度およそ50キロで800キロ程度、飛翔したとされています。

防衛省はまた、2発目のミサイルについて防衛省は変則軌道で飛翔した可能性があるとし、「落下したのは北朝鮮東岸付近と日本海で、いずれも日本のEEZ・排他的経済水域の外側と推定されている」としました。

なお、現時点で航空機や船舶への被害は確認されていません。

今回の件について、岸田首相は6日午前7時ごろ、総理官邸で記者団の取材に応じ、「私から国民への情報提供、安全確認の徹底を指示した。9月末からの短期間だけでも6回目ということで断じて容認することはできない」と述べました。

また、浜田防衛大臣も「北朝鮮はここ数日も立て続けに弾道ミサイルを発射している。 1週間で4回というのは過去に例がない。去る9月末からの短期間でも6回目と、挑発を一方的にエスカレートさせている」と指摘し、北京の大使館ルートを通じ北朝鮮に抗議したことを明らかにしました。

 

 


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