北朝鮮軍が砲撃 「韓国の挑発に対する警告」と主張
北朝鮮が、朝鮮半島東の日本海(韓国側名称;東海)と黄海に向けて砲射撃を実施し、「韓国の挑発に対する警告」と主張しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は19日水曜、韓国が前日に軍事的挑発を敢行したと主張し、「重大な警告を送るため、18日火曜夜、わが軍の東部および西部前線部隊が強力な軍事的対応措置として東海、黄海へ威嚇警告射撃を進行した」と発表しています。
北朝鮮のKCNA朝鮮中央通信の発表では、同国軍総参謀部は報道官発表で「10月13日と14日に続き18日にも敵は軍事境界線一帯でわれわれを刺激する軍事的挑発をまたも敢行した」としました。
また、挑発行為が軍事的緊張を誘発し、朝鮮半島情勢を悪化させていると主張し、即刻中断を求めています。
北朝鮮のこの行動は、韓国軍が今月17日から始めた、北朝鮮の核とミサイルなどを想定した定例の野外機動訓練「護国訓練」と前線地域での砲撃訓練への反発を示し、北朝鮮軍の砲射撃を正当化した形となっています。
北朝鮮の武器実験、特にミサイル実験は、最近の米韓合同軍事演習への反応として行われ、ここ数週間で朝鮮半島の状況をさらに緊迫化させています。
こうした行動の目的は、北朝鮮の防衛力を誇示することにあります。
去る9月下旬、米国、韓国、日本は日本海で共同対潜訓練を実施しました。
韓国軍合同参謀本部によりますと、北朝鮮は現地時間の18日午後10時ごろ西部の海岸から黄海に向けて約100発、同11時ごろ東部の海岸から東海に向けて約150発の砲射撃をそれぞれ実施しました。
このため、韓国は北朝鮮の最近のミサイル実験を非難し、「これは危険な挑発である」としています。
その一方で、韓国は毎年恒例の各種軍事演習やアメリカとの合同軍事演習を行い、北朝鮮の怒りを引き起こしています。