習近平主席がカナダ首相に苦言、G20サミット会場で
11月 17, 2022 21:05 Asia/Tokyo
中国の習近平国家主席が、カナダのジャスティン・トルドー首相会談の内容が漏れているとして苦言を呈したことが明らかになりました。
CNNによりますと、インドネシアで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の会場での習国家主席の文言の内容は、「私たちが話し合ったことが、何もかも新聞に漏れている。それは適切ではない」というものだったということです。
また、トルドー首相がうなずくと、習主席は「会話はそのように行われるものではない」と続けました。
そして、「もしあなたの側に誠実さがあるのなら、私たちはお互いを尊重する姿勢で対話を行わなければならない。そうしないと予想外の結果になるかもしれない」と述べています。
習主席が中国語でここまで述べ、通訳を試みた習主席の通訳者が「もしあなたの側に誠実さがあるのなら」まで訳したところでトルドー首相が割って入り、「カナダでは自由で開かれた率直な対話を信条としている」と強調、「私たちは今後も共に建設的な努力を続けるが、見解が異なることもある」と返しました。
カナダの情報筋によりますと、トルドー首相は、3年以上ぶりの両国間の最初の会話で、カナダの内政に対する中国の干渉の可能性について深刻な懸念を表明した、ということです。
一方で、習主席の通訳者は同主席を代弁して「まず条件を整えましょう」と語り、習主席はトルドー首相と握手すると、側近と共にその場から立ち去った形となりました。
今回の会場で、表向きに習主席は笑顔を浮かべ、中国語でトルドー首相に話しかけていたものの、それはあまり友好的な内容ではなかったことになります。
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