11月 20, 2022 15:39 Asia/Tokyo

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞が20日、同国が18日にICBM大陸間弾道ミサイル「火星17」の発射実験に成功し、「名実ともに核強国、最強の大陸間弾道ミサイル保有国」になったと宣言しました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、同紙は北朝鮮がICBM保有国になったことで「核の先制攻撃権が米国の独占物ではないことを世界に実証した」としました。

また、核兵器は「戦争防止用」に使用されるだけでなく、必要な場合は先制攻撃に使われることもあるとしました。

さらに、自国が「次世代のために核兵器を質・量的に強化し続ける」とし、「核には核で、正面対決には正面対決で」対応すると警告しました。

専門家の一部は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が今回のICBM発射に娘を同行させたことについて、国内に向けた「核は次世代の安全保障」とのメッセージとの見方ができるともしています。

金正恩氏の娘が公の場に登場するのはこれが初めてでした。

 

アメリカと国連安保理理事国は、2006年に北朝鮮が最初の核実験を行って以来、同国に対して数回にわたり制裁を行使しています。

一方の北朝鮮は、これらの制裁にもかかわらず、米軍の地域駐留による威嚇に対抗するため、自身の軍事力を強化すると強調しており、北朝鮮体制の転覆を目指す敵対的政策をアメリカが止めるまで、ミサイル計画や核計画からは撤退しないとも説明しています。

 


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