北朝鮮キム総書記;「核弾頭、大幅に増やす」 攻撃手段としての核使用も表明
1月 01, 2023 16:32 Asia/Tokyo
北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記が、「核弾頭を大幅に増やす」とし、攻撃手段としての核使用も表明しました。
韓国ヨンハプ通信がKCNA朝鮮中央通信の1日日曜の報道として伝えたところによりますと、キム総書記は昨年末に開かれた党中央委員会総会で、核弾頭の保有量を大幅に増やす方針を明らかにしています。
また、「南朝鮮(韓国)が疑う余地がないわれわれの明白な敵となっている現状況は戦術核兵器の多量生産の重要性と必要性が強調され、核弾頭の保有量を大幅に増やすことを求めている」と述べました。
そのうえで、これを基本中心方向とする2023年度核武力と国防発展の戦略を表明したということです。
さらに、核兵力強化の重要性を強調し、「核武力は戦争抑止と平和安定の守護を第1の任務とするが、抑止失敗の際に第2の使命も決行する」として、「第2の使命は防御ではない別のもの」と強調しました。
これは、武力衝突が起きれば核兵器を攻撃手段として用いる考えを示したものとみられます。
キム氏はまた、「迅速な核反撃能力を基本使命とする別の大陸間弾道ミサイルを開発することに対する課題が提示された」とも述べました。
これは、固体燃料を使うICBM(大陸間弾道ミサイル)を意味するものと考えられます。
北朝鮮は、特にアメリカ軍の朝鮮半島駐留や、地域同盟国との合同軍事演習を、地域の平和や安全にとって脅威とみなしています。
このため、北朝鮮はアメリカがこうした敵対行為をやめない限り、自らの核・ミサイル計画を断念しない旨をかねてから強調しています。
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