中国が、台湾に対し軍事力を顕示
中国軍が、台湾の空・海域に複数の戦闘機や戦艦を派遣して、 台湾軍に軍事力を顕示し同軍に疑問を提示しました。
中国政府は、台湾を「一つの中国」の一部と見なしており、この地域を中国から分離しようとするいかなる動きにも強く反対しています。中国と台湾との間の軍事的緊張は、アメリカの挑発的な行動および台湾問題への干渉を受けて現在も続いており、中国の戦闘機や戦艦は依然として、台湾の空・海域をパトロールしています。
ファールス通信によりますと、台湾国防省は11日土曜、台湾周辺で複数の中国の戦闘機および戦艦が確認されたと発表しました。
同省は声明で、台湾軍が状況を監視しており、戦闘機、偵察機、戦艦、ミサイルシステムでの対応準備が整っていると主張しています。
10日金曜にはさらに、中国軍の戦闘機15機と戦艦4隻が台湾周辺で任務を遂行しました。
この報道はまた、「軍事アナリストらは、台湾がミサイル防衛システムを擁しているものの、台湾空軍には強力な中国空軍に対抗する力がないと考えている。台湾空軍ではこの数年、死亡事故が相次いでもいる。台湾軍の戦闘準備に関する懸念は、中国軍が軍用ジェット機でパトロールを行うのにつれて、限度値にまでなっている」と伝えています。
中国の一部とされている台湾は、同国からの分離を主張しているものの、世界の国々や国連にはその主張が認められていません。また中国政府は、アメリカを含む西側当局者ら、中でも自国と外交関係を結ぶ諸国の高官や政治・軍事関係者らが台湾の当局者らと接触することに常に反対しており、そのような人々が台湾を訪問することについて、「一つの中国の原則に違反しており、台湾の分離主義勢力軍に対して誤ったメッセージを送っている」と批判しています。
これ以前には、中国国防省の譚克非報道官も、「当軍には、外国による台湾への干渉を止めさせ、台湾でのいかなる分離主義勢力をも押さえ込む用意がある」と述べています。