日韓が首脳相互訪問の再開へ
3月 13, 2023 20:00 Asia/Tokyo
日韓両国の政府が、首脳の相互訪問を12年ぶりに再開させようとしています。
日本と韓国は、歴史認識の齟齬により首脳の相互訪問が2011年を最後に12年の間、途絶えていました。
イルナー通信によりますと、日本政府は9日木曜、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫妻が16日から2日間の日程で日本を訪問することを発表しました。
松野博一官房長官はこの予定を発表した際、「韓国は国際社会におけるざまざまな課題への対応に協力していくべき重要な隣国である」と指摘し、「日韓関係がさらに発展することを期待している」と述べました。
また、岸田文夫首相も同日、この訪問について「両国の関係強化に向けて取り組む機会としたい」としました。
一方、韓国大統領府も今回の訪問を前に、安全保障や経済、文化などさまざまな面から日本との関係改善は必要だと強調しています。
NHKなどのメディアはまた、日本政府内では5月に開催予定のG7・主要7か国広島サミットに韓国を招待してはどうかという意見も出ていると伝えています。
日本と韓国の関係は、太平洋戦争中の韓国人の「徴用」問題をめぐり2018年韓国最高裁判所が日本企業2社に対し賠償金支払い判決を下したことを受けて、近年さらに冷え込んでいました。
一方、韓国政府は今月6日、この問題の解決策として、日本企業に代わって韓国政府の傘下にある財団が原告への支払いを行うと発表しました。
尹大統領は、この決定について「大統領選挙の公約を実践したものだ。就任当初から外務省に解決策を指示し、う余曲折の末政府としての決断を下した」と述べているということです。