北朝鮮が弾道ミサイル発射、韓米軍事演習への反応か
3月 14, 2023 15:23 Asia/Tokyo
北朝鮮が14日火曜、朝鮮半島の東側に向け、弾道ミサイルを発射しました。
韓国ヨンハプ通信が韓国軍合同参謀本部の発表として報じたところにとりますと、北朝鮮は現地時間14日午前7時41分ごろから同51分ごろにかけ、南西部の黄海南道・長淵付近から朝鮮半島東の日本海(韓国側名称;東海)に向けてSRBM短距離弾道ミサイル2発を発射しました。
韓国軍は現在、ミサイルの種類や飛距離など、詳細を分析中です。
また、「北の相次ぐ弾道ミサイルの発射は、朝鮮半島はもちろん国際社会の平和と安定を損なう、国連安全保障理事会決議への明白な違反だ」とし、即刻中断を北朝鮮に求めました。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は今年5回目で、今月12日には東部の咸鏡南道・新浦近くの海上で、潜水艦から巡航ミサイル2発を発射したほか、その前の9日には「新型戦術誘導兵器」(短距離弾道ミサイル)を6発発射していました。
北朝鮮のミサイル発射は、今月13日から始まった韓米の大規模合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾、FS)」への反応とみられています。
なお、この合同軍事演習は今月23日まで行われる予定です。
北朝鮮の今回のミサイル発射について、日本の岸田首相は記者団に対し、「報道は承知している。今、情報収集中だ」とした上で、「我が国における被害は今のところ報告されていない」と述べました。
また松野官房長官は、「北朝鮮が今後、各種ミサイル発射や核実験の実施を含め、さらなる挑発行為に出る可能性はある」としたうえで、「必要な情報収集・分析・警戒監視に全力を挙げる」と述べました。