北朝鮮が、新たにICBMミサイル実験を実施
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北朝鮮が、新たにICBMミサイル実験を実施
北朝鮮が16日水曜朝、日本海(韓国側名称;東海)に向けてICBM大陸間弾道ミサイルと推定される長距離弾道ミサイル1発を発射しました。
韓国ヨンハプ通信によりますと、韓国軍合同参謀本部は16日、北朝鮮が現地時間の同日午前7時10分ごろ、同国首都ピョンヤンの順安付近から朝鮮半島東の日本海に向けてICBMと推定される長距離弾道ミサイル1発を発射したと発表しました。
このミサイルは通常よりも角度をつけて発射され、約1000キロ飛行して日本海に落下しました。
また合同参謀本部は「韓米の情報当局は北のミサイル開発に関連した最近の動向を踏まえ、総合的に分析に当たっている」と説明しました。
アメリカと韓国が15日月曜、朝鮮半島で最大規模の合同軍事演習を開始した中、北朝鮮はこれに反応し、「太平洋を射撃場に転じさせる」として脅迫していました。
朝鮮半島で11日間にわたる米韓共同演習「フリーダム シールド 23」が始まってより、北朝鮮は現時点までに日本海に向けて数発の弾道ミサイルを発射しています。
なお、日本の防衛省は、16日朝に北朝鮮が発射した弾道ミサイル1発は、ICBM級で、日本のEEZ排他的経済水域の外に落下したと推定されると発表しました。
日本の航空機や船舶への被害は、現時点において確認されていません。
現在、日本の首相官邸では北朝鮮の今回のミサイル発射をめぐり、NSC国家安全保障会議の四大臣会合が開催されています。
北朝鮮は先月8日に朝鮮人民軍創建75周年を記念した閲兵式で新型の固体燃料式のICBMを公開し、米国を狙った長距離核攻撃能力を公開しました。
北朝鮮は常に、アメリカとその地域同盟国との合同軍事演習の実施を地域の平和と安定をかく乱する元凶とみなし、アメリカのこうした敵対行為が続く限り、自らの核・ミサイル計画を断念しないと表明しています。