中国が初めて人民元建て決済を実施、仏トタル社と
3月 29, 2023 17:26 Asia/Tokyo
中国が初めて、対外通商取引をドルに代えて人民元建てで行いました。
イルナー通信が29日水曜、報じたところによりますと、上海石油天然ガス取引所は声明で、「初めてとなる人民元建ての液化天然ガス(LNG)取引の決済が中国海洋石油(CNOOC)と仏エネルギー大手トタルエナジーズとの間で完了した」と発表しました。
同取引所によれば、UAEアラブ首長国連邦産の約6万5000トンのLNGが引き渡されたということです。
中国は近年、石油を初めとした通商取引での現地通貨使用について複数の国と合意を結ぶことで、世界貿易における米ドルの優位性を低下させようとしています。
中国の習近平国家主席は昨年12月、サウジアラビア訪問の際、同国やペルシャ湾岸諸国との中国元による石油取引を求めていました。
また、ジャドアーン・サウジ財務相も今年1月、自国に米ドル以外の通貨での取引準備ができていると強調していました。