韓国軍、北朝鮮の警備艇に警告射撃
4月 16, 2023 17:43 Asia/Tokyo
韓国軍合同参謀本部は16日、北朝鮮の警備艇が15日午前に海上の南北軍事境界線である北方限界線(NLL)を越えて韓国側に入ったため、警告射撃と警告放送を行ったと発表しました。
ロイター通信によりますと、韓国軍合同参謀本部はこの中で、「韓国軍は、北朝鮮船舶による挑発行為に常に備えており、毅然とした対応を行う」としました。
警告射撃を受けて、北朝鮮船は退却したということです。
なお、今回の作戦中に、韓国軍の警備艇と付近を航行していた中国漁船が視界不良のため接触し、韓国軍の乗組員が軽傷を負ったことも明らかになっています。
韓国軍合同参謀本部は、これらの中国漁船の取り締まりのため、北朝鮮の警備艇が偶発的に侵入した可能性もあるとしています。
NLLをめぐっては、昨年3月と10月にも北朝鮮船がこれを越える出来事があり、いずれも韓国軍による警告射撃を受けて退却しています。
こうした中、北朝鮮の金正恩総書記は10日に開かれた朝鮮労働党中央軍事委員会の会議で、同国への敵対政策を続ける米韓を念頭に、「戦争抑止力」を強化する必要があると述べました。
北朝鮮はかねてから、米韓が敵対政策をやめない限り、ミサイル・核計画をやめることはないとしています。
北朝鮮は今年に入ってから弾道ミサイルなどを60発以上発射しており、周辺の日韓やその同盟国であるアメリカに圧力をかけています。