北朝鮮が、核の抑止力向上への決意を表明
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北朝鮮が、自らの核の抑止力向上を目指す構えです。      
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
4月 30, 2023 14:43 Asia/Tokyo

北朝鮮が、自らの核の抑止力向上を目指す構えです。      

韓国ヨンハプ通信によりますと、ユン・ソクヨル韓国大統領は最近、6日間の日程でアメリカを訪問し、同国のバイデン大統領と会談し、このときに両国首脳の協議の中軸の1つとなったのは核の抑止力の強化だったとされています。

しかし、ユン氏のこの訪米は、米韓合同軍事演習と朝鮮半島の緊張の高まりと同時期に重なり、北朝鮮の反応を引き起こしました。

 

ユン・ソクヨル韓国大統領とアメリカのバイデン大統領

 

北朝鮮のKCNA朝鮮中央通信は30日日曜、「先週の米韓合意は憎悪に満ちた敵対政策の結果である」と報じるとともに、「北朝鮮は、韓国と米国に対する軍事的抑止力の強化を計画している」と強調しています。

また、韓国大統領の訪米を敵対的で攻撃的な挑発行為と表現し、「この訪問は核戦争のリスクを伴う」としました。

今回の米韓首脳会談で発表された「ワシントン宣言」では、「韓国は米国の拡大抑止を完全に信頼し、韓国の米国の核抑止に対する持続的な依存の重要性、必要性、利点を認識する」として、「米国は朝鮮半島に対する核兵器使用の場合、韓国と協議するためあらゆる努力を尽くすことを約束する」とうたっています。

また、拡大抑止に関する新しい枠組み「核協議グループ」・NCGの設置を表明し、NCG新設の背景について、「拡大抑止を強化するとともに、核や戦略企画を議論し、不拡散体制に対する北朝鮮の脅威を管理するため」と説明しています。

KCNAはこの宣言についても批判し、「米韓は北朝鮮に対し、核戦争を開戦しようとしている」としました。

さらに、「われわれは核戦争の抑止力向上と、とりわけ抑止力の第2の任務により完璧であるべきとの事実を改めて確信した」と報じています。

なお、バイデン氏がユン大統領の今回の訪米において、核攻撃を行えば「(北朝鮮の)政権の終末を招く」との表現を用いたことは注目すべきものです。

また、ヨンハプ通信によりますと、北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党総書記の妹、キム・ヨジョン党副部長は29日土曜、KCNAを通じ、バイデン米大統領に対しては核攻撃を行えば「(北朝鮮の)政権の終末を招く」と発言したことに触れ「未来のない老いぼれの妄言」として強く非難しました。

 


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