キルギスが、米の内政干渉に反応
May 04, 2023 15:07 Asia/Tokyo
中央アジア・キルギスが同国の司法の独立を強調するとともに、内政干渉をめぐりアメリカに警告を発しました。
キルギスの首都ビシュケクの地方裁判所は最近、同国文化省の提訴を受け、フェイクニュースを報じたとしてアメリカ系列のメディア・Azattyk-Mediaの活動の停止を命令しました。
米国務省は先月末、この裁判所の決定に深い懸念を表明する一方で、キルギス政府による Azatik Mediaへの圧力行使を非難し、このやり方を止めるよう要求しました。
キルギスもまた、アメリカのこの要求を拒否し、アメリカに対し3日水曜、「キルギスの問題に干渉すべきではない」と強調しました。
ファールス通信によりますと、キルギスのスルタンバエフ大統領府報道官は「わが国では司法は独立しており、何者もこれに干渉する権利はない」と表明しました。
また、「Azatik Mediaの閉鎖・業務停止という裁判所の決定に対する米国務省の懸念は不適切であり、事実無根である」としています。
一方、米下院のマイケル・マッコール外交委員長は、キルギス当局にAzatik Mediaの閉鎖命令を取り消すよう要請しています。
キルギス文化省は昨年、Azatik Mediaを提訴することを決定しました。同年10月26日、同省は虚偽の報道を理由とし、このメディアのウェブサイトを2か月間ブロックしました。
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