豪州で数千人が原潜基地建設に抗議
May 06, 2023 19:54 Asia/Tokyo
オーストラリアで数千人の市民が、米英の参加による豪東部の原子力潜水艦基地の建設に抗議しました。
ロイター通信によりますと、豪国防省がこの原潜基地建設にふさわしいとして視野に入れているのは、東部ニューサウスウェールズ州で2番目に大きい石炭輸出港だとされています。
抗議者らは労働組合の旗を掲げ、シドニーの南102キロに位置する人口5000人のこの町で、基地建設への反対を表明しました。報道によると、この抗議には約2000人から5000人が参加したということです。
マールズ豪国防相は先月、同国東部沿岸での潜水艦基地に関する決定は下されていないと表明していました。
オーストラリアは去る3月初旬、米英との安保枠組みAUKUSの一環として、2030年代にバージニア級原子力潜水艦5隻を段階的に米国から購入することを決定したと発表しました。
それによると、今後数年間で少なくとも1隻のアメリカの潜水艦がオーストラリアの港に停泊し、2030年代後半までに英国の設計とアメリカの技術による新型の潜水艦が豪州に提供されることになります。
オーストラリアは、耐用年数が2036年までとされている6隻の通常動力のコリンズ級潜水艦で構成された艦隊を有しています。原子力潜水艦は通常の潜水艦よりも長く潜水できるため、その探知はより困難となっています。
なおオーストラリア当局は、生産拠点の詳細を含め、計画中の新型潜水艦についての詳細を明らかにしていません。
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