中国がG7を非難「台湾の分離独立を支持」

中国外務省は、G7サミットが出した首脳声明について、台湾の分離独立を支持しているとして、「台湾の分離独立勢力への反対を一切表明しなかった」と非難しました。

ファールス通信によりますと、G7が20日に出した首脳声明は、大部分が中国や台湾問題に割かれ、中国の反発を呼びました。

中国外務省は声明の中で、「G7各国は台湾海峡の平和について発言を続けているが、台湾の分離独立について反対を表明しなかった。このことは、根本的には分離独立勢力を支持しているということだ」としました。

そして、台湾問題は中国の内政事項だとし、「主権と領土を守る中国国民の揺るぎない意志を、誰も見くびるべきでない」としました。

中国外務省は、G7が中国の懸念に配慮せず、台湾問題のような内政に干渉しているとして、議長国の日本に不満を表明しました。

これ以前に中国国防省は、いかなる分離独立の動きも粉砕するとし、米国による台湾問題への介入は米中関係を損ねることになると警告していました。

世界の大半の国と国連は、中国政府の掲げる「ひとつの中国」原則を受け入れており、台湾を正式な独立国とはみなしていません。中国政府は、自らと国交のある国が台湾と外交関係を持つことを「ひとつの中国」原則に反するとして反対しており、分離独立派に誤ったシグナルを送るとして警告しています。

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