7月 08, 2023 20:56 Asia/Tokyo

グロッシ事務局長の訪韓は、日本に対し東日本大震災で被災した福島原子力発電所からの処理水の放出を許可するというIAEAの最近の決定を受けて、大規模な抗議を呼んでいます。

ラファエル・グロッシ事務局長は日本訪問を終え、7日金曜から3日間の日程で韓国を訪問しています。これに先立ち、グロッシ氏は日本政府の処理水放出計画は国際的な安全基準に合致しているとし、「関連する国際安全基準を遵守し、処理水の管理された段階的な海への放出」が人々と環境に及ぼす放射線影響は無視できるものであると述べました。

 

韓国で、数百人がグロッシIAEA事務局長の訪韓に抗議

 

韓国政府は以前、IAEAの報告書を尊重すると表明しており、また韓国政府の調査では、この処理水の放出が同国の領海に「重大な影響を与えない」ことが示されています。しかし、グロッシ氏の金浦空港到着は、ソウルで多くの抗議行動を招きました。

ロイター通信によりますと、韓国民主労総のメンバーを含む数百人が8日土曜、日本政府のこの計画に抗議し、ソウルの街頭に集結しました。

 

韓国で、数百人がグロッシIAEA事務局長の訪韓に抗議

 

これらの抗議者は、「海洋には無数の生物が生息している一方で、放射性汚染物質の放出は人体に害がないから問題ないというのは理屈が通らない」と主張しています。

なお、グロッシ事務局長は9日日曜、日本の今回の計画を批判する韓国最大野党・共に民主党の福島原発汚染水海洋投棄阻止対策委員会のメンバーとも会う予定です。

 


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