中国が、台湾副総統の訪米に強く反発
(last modified Tue, 18 Jul 2023 08:08:49 GMT )
7月 18, 2023 17:08 Asia/Tokyo
  • 中国外務省の毛寧報道官
    中国外務省の毛寧報道官

中国外務省の毛寧報道官が、「わが国は、米国と台湾の当局者のいかなる形式の往来にも断固反対する」と表明しました。

台湾は、アメリカも認める「一つの中国」原則に基づき、中国の領土とされています。そこから、台湾当局者の外遊は、北京にある中国政府の許可により行われるべきものとなりますが、台湾の分離独立主義派はこの原則に従っておらず、これが中国政府の怒りを引き起こしています。

ロイター通信によりますと、中国外務省の毛寧報道官は17日月曜の記者会見で、頼清徳・台湾副総統の訪米計画に反応し、中国としてこの問題に関し、アメリカに厳正な申し入れを行ったことを明らかにしました。

この訪米は中国政府にとって極めて重要とされています。その理由は、頼副総統が次期台湾総統選の候補に挙がっており、現在のところ同選挙をめぐる世論調査で首位となっていることによります。

毛寧報道官はまた、「中国は、アメリカと台湾のいかなる形の公的な交流や、いかなる理由であっても台湾分離独立分子がアメリカに立ち寄ることに断固反対している。また、特にこれらの動向を考慮して、自国の国家主権と領土保全を守るべく断固たる措置を講じる」と語りました。 

頼清徳副総統は、来年1月の台湾総統選挙での勝利を目指していますが、台湾総統選挙の立候補予定者はアメリカを訪問するのが慣例となっており、台湾総統府はそこから、頼副総統のアメリカを経由した南米パラグアイ大統領就任式参加を発表したと見られています。

 


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