インドの小学校教師、生徒にイスラム教徒児童への暴力を強要
8月 27, 2023 21:02 Asia/Tokyo
インド・ウッタルプラデシュ州の私立小学校で、教師がイスラム教徒の児童を叩くよう別の生徒に指示した問題で、捜査当局が動き出しました。
事件は今月24日に発生したもので、この教師は、掛け算を間違えたことを理由に、7歳の男子児童をたたくよう他の児童に指示しました。
その様子を映した動画がネット上で拡散し、叩かれた児童がイスラム教徒であったことから、インド在住のムスリムを中心に抗議の声が高まっていました。
男児の父親が同州ムザファルナガル地区の警察に告訴したことで、警察が捜査に乗り出しました。
今回の事件をうけ、野党議員のラフル・ガンジー氏は、ヒンズー教徒が多数派であるインドで、与党・インド人民党が宗教的不寛容をあおっていると非難しました。
人権団体は、ヒンズー至上主義を掲げるモディ首相が2014年に就任して以降、少数派のイスラム教徒に対するヘイトクライム(憎悪犯罪)や暴力が増加したと指摘しています。